[PL]第1節 レスター・シティ vs トッテナム・ホットスパー

2024-2025 プレミアリーグ 第1節

Leicester City 1 – 1 Tottenham Hotspur

Stadium:キングパワー・スタジアム  

得点
29分:ペドロ・ポロ(Spurs)
57分:ジェイミー・ヴァーディ(Foxes)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン(92’リシャルリソン)、ソランケ、ジョンソン(78’ヴェルナー)
MF マディソン(78’ペリヴァル)、ベンタンクール(78’グレイ)、サール(78’クルゼフスキ)
DF ウドギ、ファンデフェン、ロメロ、ポロ(92’スペンス)
GK ヴィカーリオ
sub:オースティン、ドラグシン、デイビス

レスター・シティ
FW ヴァーディ(79’マビディディ)
MF デコードバリード(85’マカティ)、ウィンクス、ブオナノッテ(79’ソマレ)、エンディディ、ファタウ
DF クリスティアンセン、ファエス、ヴェスターゴーア、ジャスティン
GK ハーマンセン
sub:ウォード、オコリ、ペレイラ、ネルソン、チョードゥリー、キャノン

まだ初戦、まだ初戦

 2024-2025シーズンのプレミアリーグが幕を開ける。いやあ開幕戦が月曜開催の最後のカードに指定されると、他のクラブの試合を見ながら今か今かと待ち侘びられるの良いですよね。なにせシーズンってやつは始まる前が一番楽しくて平和だと相場が決まっていますからね。久々に思い出しました。サッカーってやつは楽しいだけの趣味ではないのだと。

 すみません。取り乱しました。そんなに悲観するような内容ではなかったんですが、最高の前半と最低の後半という高低差につい我を忘れました。ちゃんと振り返りたいと思います。まだシーズンは始まったばかりなのだ。

 先発は概ね想像通り、法律違反でクラブが自主的に出場停止処分としているビスマの代わりにアンカーに入ったのはベンタンクール。プレシーズンで好調だったクルゼフスキもありえた右ウイングにはジョンソンで、新加入のソランケがいきなりの先発だ。ホイビュアとスキップが移籍した中盤の控えにいるのが18歳の2人だけというのは楽しみでもあり不安でもあるところ。

 前半は最高で最強だった。去年の開幕10試合の勢いが戻ってきたかのような圧倒ぶり。特にユーロ落選で気合いの違うジェームズ・マディソンがきれっっキレだった。下がってビルドアップを手伝いながら、前線でもソンといい距離感で攻撃の中心にいて、アシストも一つ記録した。嬉しい反面、またマディソンの調子次第のシーズンになるのかなって思いもよぎったけど、今から心配しても仕方がないから封印しておくとする。

 攻撃のバリエーションが増えていた。メインはいつも通り、サイドを攻略しようとしていくのだが、ウイングが張ってサイドバックが内側を走るワンパターンしかなかった昨シーズンと比べ、ウドギがオーバーラップとアンダーラップを使い分けていたところ、ソランケが中央で構えていることでポロがクロスを早めに放り込んでいたところなど、進化に向けた兆しは見えたのが好印象だった。

 ソランケという本職のセンターフォワードがいてくれるのは頼もしいね。困った時にクロスを入れられるし、ボールを引き出す動きも良かった。ある程度は独力で打開しようとする怖さは流石ボーンマスで奮闘していただけはある。得点こそなかったものの、初ゴールは明らかに時間の問題だった。ポステコグルーがフル出場させたのも頷ける存在感があった。

 ただしポステコグルーの言うように、結果のついてこないプレー内容を手放しに褒めることはできない。攻撃がハマっている手応えがある時の落とし穴に見事に引っかかっていた。ペナルティエリアまで侵入できても打てるタイミングでパスを選択したり、もう一歩余計に仕掛けてしまう場面が多すぎた。簡単にゴール前まで行けるので確実なシュートチャンスを求めてしまい、結果として決定機といえる場面は押し込んでいた印象に比べて多くない。

 あと圧倒できていた理由は後半にはっきりとわかった。レスターが前からのプレスを始めた途端にビルドアップができなくなり、一気に形勢が変わった。つまるところ課題は去年からのままで、レスターが久々のプレミアで慎重になっていたから押し込めていただけだった。今後もどこのチームもやってくるであろうスパーズ対策のハイプレスに対する解決策はマディソンの個人技以外には見出せていない。そのマディソンも60分くらいからスタミナが切れてきて、ボールタッチが乱れていた。今のスタイルは貫いてほしいが、ビルドアップが改善されないと攻撃どころではないので悩ましいね。

 あと最後にちょっとだけ右ウイングについて。これも去年から継続なんだけど、ジョンソンの先発は良いと思えない。相手に集中力と体力がありスピード勝負には持ち込めず、引いて縦を切られるとまるで生きない。下がってボールを受けるのも、内側に仕掛けるのも苦手なので守りやすい。交代で出てきたヴェルナーは雑に仕掛けては取られていたけど、あのくらいの積極性がなければ何も起こらないし、いつか突破力が身につくこともないんじゃないかと思う。現時点では少なくともボールキープができるクルゼフスキの方が先発するべきだと思う。

 あれだけの前半を見せられたあとだけにドローに終わったのは良しとできない。とはいえまだ1試合が終わっただけなものまた事実だ。押し込んだ時の攻撃の形は増えていたし、ソランケが良さそうなのも今後に期待できる。ペリヴァルとグレイもデビューを飾り、十分通用しそうな雰囲気だった。ゴール前の積極性は意識の問題なのですぐに改善できる。それだけで得点数は増えると思うよ。去年も引き分けスタートだったし、前を向いて次の試合に向かおう。ホーム開幕戦で初勝利をつかもう。

2024-2025シーズン 試合結果一覧

スポンサーリンク
最新情報をチェックしよう!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。