ライバルチームたる所以
前の記事を読む
あるチームとあるチームがライバル関係にあるという認識はいくつかの要因があって生まれます。
1.同じ町のクラブであること
いわゆるダービマッチです。
ノースロンドンダービーもそうだし、リバプールとエヴァートンのマージーサイドダービもそう。
地理的要因によるライバル関係は世界中に限りなくあります。
スタジアムも近いので観客も集まりやすく、より試合が盛り上がるのでしょうね。
ミラノダービなんて同じスタジアムだし。
2.強豪同士の対戦
一番有名なのはスペインのエル・クラシコ
世界的な注目度も高い試合です。
イングランドでもユナイテッドとリバプールの対戦はナショナルダービーなんて言われ方をしています。
3.過去の渦根
パッと事例は浮かびませんでしたが、何か過去に事件があってお互いにここにだけは負けたくないとなるケースです。
まあ、主には1と2のパターンでしょうが、今回はここに当てはまるかなと思ったので入れちゃいました。
アーセナルとの関係もただ近い距離にあるというだけではない歴史的な要因があるようです。
その辺の諍いもとても昔のことなので、近年ファンになった人にはしっくりこないところもあります。
僕も選手たちのコメントやダービーの試合の雰囲気でアーセナル戦には力が入るようになったわけで、明確にライバル視する他の理由は見つかっていません。
ビッグ4の牙城を壊した両チーム
2010年頃、プレミアリーグではビッグ4と呼ばれる強豪チームが毎年の優勝争いを演じていました。
マンチェスター・ユナイテッド、リバプール、アーセナル、チェルシー
チャンピオンズリーグでもベスト4に3チーム残る年もあり、国内外から認められる強豪でした。
そこに割って入るのがマンチェスター・シティとトッテナム
2008年にUAEのアブダビ・ユナイテッド・グループにチームを売却すると、豊富な資金力でチームを集め、瞬く間に強豪の仲間入りを果たします。
2009-2010シーズンの終盤のスパーズvsシティ
スパーズは勝てば初のCL出場権が手に入るこの試合
ピーター・クラウチのゴールで勝利します。
正直、オーナーマネーで強くなるチームは好きになれず、この試合で決めたいと強く思った試合でした。
それだけに印象的
しかし、翌シーズンはシティが上回ります。
この年も終盤戦のシティ戦は重要な一戦で、負ければ上位進出が叶わなくなる場面でした。
オウンゴールでの敗戦。。しかも昨年劇的な決勝点を挙げたクラウチのオウンゴールという悲劇付き
後にプレミア優勝を成し遂げたシティとは少し差をあけられてしまったようでしたが、
この2シーズン以降、シティ戦は熱くなる自分がいます。
立ちはだかる青い壁
こちらはもっと直近の話
ライバル候補はチェルシーです。
同じロンドンのチームなので、すでにこの対戦にはロンドンダービーという名前がつきますが、
これまではチーム力に差があるためか、単に強豪との一戦というスタンスでいました。
記憶に新しい昨シーズン最後まで優勝争いをしていたのはスパーズとレスターでした。
争いといえど、レスターにはそれなりに離されていてどうにか取りこぼしを待つという状態でしたが。
そんな状態で迎えたロンドンダービー
試合前のアザールの発言が取り上げられます
「スパーズの優勝は誰も望んでいない。我々はレスターの優勝を望んでいる」
同じ町のクラブであればもちろんそう思うでしょう。
しかし、レスターとの対戦を最終節に残すチェルシーの選手としては、するべき発言ではない。
苦言を呈した人も多かったはず。
そしてアザールはこのシーズンの不調が嘘のようにダービーで躍動し、ついにスパーズの夢はついえます。
もうアザールにいい印象は持てません。もちろん優勝できなかった要因がこの試合だったわけではありませんが、どうもフェアじゃないように感じられました。
そして今シーズン、独走状態に入ろうかというチェルシーを果敢に追いかけることになります。
が、及ばず。
間違いなくスパーズは強豪チームでしたが、それ以上だったチェルシー
2シーズン連続でチェルシーにやられたなということで、ライバルチームの仲間入りです。
おわり