ダビンソン・サンチェスとトッテナムのスリーバック

今夏にトッテナムの史上最高額の移籍金でアヤックスより獲得したダビンソン・サンチェス
近年では獲得した選手たちが馴染むのに時間がかかるケースが多いですが、早くもスタメンに定着しています。

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この3人が最適解なのか

ここのところスリーバックがメインフォーメーションとなっています。
右からトビー・アルデルヴァイレルト、ダビンソン・サンチェス、ヤン・フェルトンゲン
控えにはファン・フォイスがいて、基本はボランチ起用のエリック・ダイアーもこなせます。

何が言いたいかと申しますと、まだダビンソン・サンチェスの凄さがわからないということ。
ダメだと思っているわけではございません。
対人も強く、スピードもある。カバーリングもできるし、ヘディングも強い。
ミスらしいミスもないんじゃないですかね。少なくともリーグ戦では。
あれ、なんか書いてみたらこれだけでも十分すぎるのでは・・・
求めすぎでしたらみなさんの方からサンチェスに謝罪メール入れといてくださいね。

この前の試合の時も書きましたが、トッテナムのスリーバックの役割は守備だけではないのです。
もちろん守備の能力は求められるけど、それと同じくらい攻撃の起点となれることも重要視される。
どんなチームを相手にしてもポールを保持し、主体性を持ったフットボールを展開したいスパーズにおいて、ことスリーバックの時はセンターバックがボールを持つ時間が長い。
バックラインからゆっくりと繋ぎ、前線の選手が攻めあぐねた場合は無理せず戻して再構築をする。最後尾からの一本のパスをスイッチに相手守備網を切り崩すことも珍しくない。
そういったパスを出すシーンがサンチェスからは生まれていないことが気になっています。

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半年は待つべし

昨年はスリーバックの時はセンターにアルデルヴァイレルトで右にダイアーでした。
この3人の時はどこからでもパスが出る状況が作り出せていたし、ダイアーやフェルトンゲンのオーバーラップもいいアクセントになっていた。
欠点は守備の安定でしたね。致命的というほどではないですが、ダイアーの守備はボランチ向きでセンターバックにしてはやや安定感に欠けるものがありました。
フィルターとしての力も展開力もあるのでできればボランチで起用したい存在です。

サンチェスはボールを受けた後の選択肢が横にしかないので、相手に少し準備をする間を与えてしまう。
パススピードも早いし正確なパスが出せているので、これから順応していけばキーパスを出せる存在になる素養はあると思っています。
もしかしたら今はまだ、プレミアのスピードに慣れきるまで無理はしなくていいというようなポチェッティーノからの指示もあったりするのかもしれません。

いずれにせよ、この形が完成系とは思っていません。
まだスパーズに来て2か月ほど、しかも21歳
成長の余地しかありません。
守れることに加えて攻撃の起点にもなるのが現代のセンターバックに求められる能力です。
どちらも高いレベルでこなせるようになった時、世界最高のセンターバックと呼ばれるようになるでしょう。

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