前回はグループリーグの戦いを振り返りました。
今回は決勝トーナメントを。
さあ、いよいよ明日ですよ。
決勝トーナメント
グループBを辛くも通過したスパーズの対戦相手は以下6チームに絞られました。
・ドルトムント
・パリ・サンジェルマン
・FCポルト
・バイエルン・ミュンヘン
・レアル・マドリード
・ユベントス
当たったことのないチームとやって見たいな、なんて思いつつ、引いた相手はドルトムント。
当時、ブンデスリーガで首位を独走していました。
ラウンド16 1st vs ドルトムント
2019年02月13日
Tottenham Hotspur 3 – 0 Borussia Dortmund
Stadium:ウェンブリー・スタジアム
得点
47分:ソン・フンミン(Spurs)
83分:ヤン・フェルトンゲン(Spurs)
86分:フェルナンド・ジョレンテ(Spurs)
エース不在の両チーム vs ボルシア・ドルトムント
[CL]ラウンド16 1st トッテナム・ホットスパー vs ボルシア・ドルトムント
両チームエース不在で迎えたラウンド16の初戦。決めるべきところで確実に決定力を発揮したスパーズが3-0と快勝する。
もしかするとこの試合がスリーバックで結果を残せた最後の試合だったのではないだろうか。
あっちもこっちも選手がいないので、やりくりに苦心したけれど、急遽コンバートされたフェルトンゲンのウイングバックも大当たりし、大きなリードを奪うことに成功しました。
ラウンド16 2nd vs ドルトムント
2019年3月5日
Borussia Dortmund 0 – 1 Tottenham Hotspur
Stadium:シグナル・イドゥナ・パーク
得点
49分:ハリー・ケイン(Spurs)
[CL]ラウンド16 2nd トッテナム・ホットスパー vs ボルシア・ドルトムント
大逆転を信じるドルトムントの攻勢に、ただただ受け身のスパーズだったが、シーズン序盤の不振を忘れさせるようなロリスのセービングがチームを救う。
後半立ち上がりに決めたケインのゴールで事実上の試合終了となり、終わってみれば余裕のある勝ち上がりとなりました。
ケインがCLの舞台で最後にフル出場したのはこの試合です。
この試合で見せた戦い方と、それを実行した選手たちはまさに成長を感じさせるものだった。
トーナメントを勝ち上がるための戦略をしっかりと学んで生かすことができていました。
ラウンド8 1st vs マンチェスター・シティ
2019年4月10日
Tottenham Hotspur 1 – 0 Manchester City
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
得点
78分:ソン・フンミン(Spurs)
1勝1敗1分で合格点 vs マンチェスター・シティ
[CL]ラウンド8 1st トッテナム・ホットスパー vs マンチェスター・シティ
今、頭に浮かぶ限り、最も内容がよかったのはこの試合です。
ハイプレスはもちろんのこと、前へ前へという姿勢がチームによく浸透していた。
最強の相手に対し、勇気を持って立ち向かったことがこの試合を左右した。
後半にケインを失い、気持ちが折れかけてもおかしくない時間を全員で乗り切る。
ソンのゴールも諦めない思いの結晶みたいなものだ。
これで安心するなんてことは全くない。
油断するならこれまでと同じ。
気を引き締めてセカンドレグへ
ラウンド8 2nd vs マンチェスター・シティ
2019年4月17日
Manchester City 4 – 3 Tottenham Hotspur
Stadium:シティ・オブ・マンチェスター
得点
4分:ラヒーム・スターリング(City)
7分:ソン・フンミン(Spurs)
10分:ソン・フンミン(Spurs)
11分:ベルナウド・シウバ(City)
21分:ラヒーム・スターリング(City)
59分:セルヒオ・アグエロ(City)
73分:フェルナンド・ジョレンテ(Spurs)
有利なのは自分たちだから vs マンチェスター・シティ
[CL]ラウンド8 2nd マンチェスター・シティ vs トッテナム・ホットスパー
サッカーの面白さが凝縮された90分でした。
11分で4ゴールはCLの新記録だそう。
得点シーンもそう、戦術的な対応もそう。そして最後のドラマまで・・
トッテナムのファンにとって、CL初出場を決めたクラウチのヘディングと同じくして、
殿堂入りの試合に認定されたゲームになりました。思えばあの時もシティ戦でしたね。
クラブ史上初のベスト4進出を決める。しかしこれがピークではなかった。
セミファイナル 1st vs アヤックス
2019年4月30日
Tottenham Hotspur 0 – 1 Ajax
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
得点
15分:ドニー・ファン・デ・ベーク(Ajax)
逆境ならいくらでも乗り越えてきただろ vs アヤックス
[CL]準決勝 1st トッテナム・ホットスパー vs アヤックス
またしても苦しい選手層の中、試合への入りを間違えました。
アヤックスの美しいパスワークに文字通り翻弄されると、恐れていたゴールを奪われます。
正直そのままずるずるとサンドバックにされてもおかしくなかったものの、シソコの投入以降、流れを変えることに成功しました。
みっともなくても勝利のために、放り込みパワーサッカーで勝負して、被害を最小限に食い止めることに成功。
むしろ後半は悪くなかったことで、セカンドレグに希望も持ちながら折り返しです。
セミファイナル 2nd vs アヤックス
2019年5月8日
Ajax 2 – 3 Tottenham Hotspur
Stadium:ヨハン・クライフ・アレーナ
得点
5分:マタイス・デ・リフト(Ajax)
35分:ハキム・ジエフ(Ajax)
55分:ルーカス・モウラ(Spurs)
59分:ルーカス・モウラ(Spurs)
96分:ルーカス・モウラ(Spurs)
俺たちは強い、そうだろ vs アヤックス
[CL]準決勝 2nd アヤックス vs トッテナム・ホットスパー
アヤックス優勢の前半を経て、トッテナムは希望を失った。
135分間で0-3にされているのに、45分で3点を奪えるのか、と。
サッカーには時折奇跡が起こる。最後まで諦めるなとはよく言われているが、実際には簡単なことじゃあない。
しかしこの日、僕たちはそれを目撃することになった。
ラスト1秒まで走りきった選手たち、ハットトリックのルーカス・モウラ、感極まるポチェッティーノ・・
様々な思いとドラマを味方に史上初、ファイナルへの扉を開いた。
総括決勝トーナメント
激闘の連続だった。
ただでさえ、怪我人が多く満足なメンバーが揃わない上に、試合中の主力の怪我も相次ぎながら、薄氷の勝利を重ねてきた。
どんどん新しいヒーローが生まれていくのは、勝ち上がれるチームの証です。
文字通り総力戦を戦い抜き、ついにフルスカッド揃って迎えるは、6月1日チャンピオンズリーグ、ファイナル
すでに忘れられない一年になっていることは間違いない。