試合結果

[CL]準決勝 2nd アヤックス vs トッテナム・ホットスパー

投稿日:2019年5月10日 更新日:

2018-2019 UEFAチャンピオンズリーグ セミファイナル セカンドレグ

Ajax 2 – 3 Tottenham Hotspur

Stadium:ヨハン・クライフ・アレーナ

得点
 5分:マタイス・デ・リフト(Ajax)
35分:ハキム・ジエフ(Ajax)
55分:ルーカス・モウラ(Spurs)
59分:ルーカス・モウラ(Spurs)
96分:ルーカス・モウラ(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピア(81’ラメラ)、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、ローズ(82’デイビス)、エリクセン、シソコ、アリ、ワニャマ(46’ジョレンテ)、ソン、モウラ
sub:ガッサニーガ、フォイス、ダイアー、スキップ

アヤックス
オナナ、マズラウィ、デ=リフト、ブリント、タグリアフィコ、シェーネ(60’フェルトマン)、デ=ヨング、ファン・デ=ベーク(90’マガジャン)、ジエク、ドルベリ(67’シンクグラベン)、タディッチ
sub:ヴァレラ、ヴィト、フンテラール、トラオレ

奇跡の、奇跡の大逆転です。
一生忘れらない試合になりました。

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アムステルダムの奇跡

時間が経ってもまだ感動は消えぬまま。今の気持ちを上手に書き残せるのかわかりません。
決勝の舞台はまさに夢のステージ、いや、このセミファイナルでさえもそう。夢のまた夢に向かって全てを捧げる90分間です。

準決勝において、ファーストレグをアウェーで戦い、0-1でホームに戻ったクラブが敗れるケースは過去に2回しかないそうです。スパーズからして勝率12%。ケインとウィンクスを欠くスパーズに対し、アヤックスはダビド・ネレスを直前に失いました。4-2-3-1で入ったスパーズと4-2-1-3で入ったアヤックス。表記はやや違えど配置はほぼ同じです。赤と白に埋め尽くされたスタジアムで、いざ、キックオフ

引き分けでも勝ち抜けられるアヤックスですが、どんな試合でも自分たちのスタイルで戦うのが彼らのポリシーです。若干控えめに試合を進めたトッテナムはあっさりと先制を許しました。あのコーナーの場面だけでなく、コーナーキックではデ=リフトを抑えられていなかった。トリッピアがマンマークに付き、フェルトンゲンがフリーマンとしてデ=リフトを見る。ハイボールに強いのはデ=リフトだけなので、そこをフリーにする作戦がアヤックスにはちゃんとあった。フェルトンゲンがファン・デ・ベークのスクリーンにあうと、フリーでヘディングを叩き込まれました。

アヤックスはチャンピオンズリーグで先制した49試合で一度も負けたことがないそうです。驚異的な記録だし、ジエフの追加点でスパーズは絶望の淵に叩き落されることになりました。チャンスを作ることはできていたものの、ワントップにモウラを置く布陣では、なかなかボールが収まらない。そもそも最近のゲームで満足に得点を奪えていないスパーズは希望を見出せないまま45分を終えました。

試合を重ねるほどに成長しているのは、選手だけではありません。ここ2年ほどで修正力を身につけたポチェッティーノが素早く勝負に出ます。前半全く役に立っていなかったワニャマをハーフタイムに下げ、ターゲットマン、ジョレンテに望みを託します。アヤックス側にも輝けていない選手がいたけれど、交代したのは67分のこと。監督の勇気とジョレンテの奮闘が後半のチームを一変させました。

ジョレンテを先頭にアヤックスと同じ4-2-1-3にシステムを変え、基本は丁寧にビルドアップしつつ困ったらジョレンテに投げる戦術です。ちょっと笑ってしまうくらい、ジョレンテがひたすらに競り勝ち続ける。ブリントやデ=ヨングの前にロングボールを放ればそこだけは絶対に勝ってくれる。前半には100%を記録していたデ=リフトの空中戦勝率も、最終的に73%まで落ち込みました。局地戦を仕掛けることで、流れを完全に掴み、モウラが一気に2得点をあげ、スパーズの士気は最高潮です。

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アヤックスになかったものは

残り時間は20分、ここままでは決勝への切符はアヤックスのもの、1点取れればスパーズのものです。スパーズはジョレンテで起点を作るも、無謀に攻め急ぐことはなかった。エリクセンがボランチに下がったことで、後ろでも回せるようになっているので、カウンターを食らわないように遅攻で押し込んで決勝点を狙います。

スパーズにあってアヤックスになかったもの。それは「プランB」の存在です。3点のリードという圧倒的優位に立っても、追いつかれて次の失点は致命的という状況になっても、アヤックスの戦い方は変わりませんでした。スローインやゴールキックでの時間稼ぎはするけれど、パスを回して時計の針を進めたり、潔く引いて守り抜くという考えがなかった。ボールを取ったらいつも通りゴールを狙いに行ってしまう。確かにポストに当たったシュートやロリスのセーブに合った決定的なチャンスは作れたが、結果として「自分たちのサッカー」へのこだわりが、勝敗を分けることとなりました。

とはいえ勝ち越し点は生まれないまま、後半もアディショナルタイムのラスト20秒を迎えます。オナナのゴールキックからボールを拾ったソンがシソコに落とし、シソコは最後の可能性に賭けてジョレンテへの柔らかいフィードを送る。デ=リフトを背負いながらもなんとかアリに繋ぐと、この瞬間でも冷静なアリの送ったスルーパスに飛び込んだのは三度ルーカス・モウラでした。今日は記念すべきチャンピオンズリーグ50試合目の出場となったモウラは左足のみで殊勲のハットトリックをこの大舞台で決めて見せました。

掴んだファイナルへの道

90分歌い続けていたアヤックスのサポーターが決勝点の瞬間に静まり返りました。あまりにも劇的な展開に信じられないという気持ちになったのはスパーズのファンも同じでしょう。これが、これこそが世界中の人を魅了してやまないフットボールなのだ!たった一瞬の天国と地獄。2ラウンド続けてトッテナムはアウェーゴール差による勝ち抜けです。

試合終了のホイッスルとともに、スタンド観戦していたケインとサンチェスもピッチに入り、最高の瞬間を分かち合いました。英雄となったルーカス・モウラは仰向けに倒れ涙を流し、ポチェッティーノとキャプテン・ロリスは泣きながら熱い抱擁を交わしている。こんなんこっちだって泣けて来るわ。スパーズをずっと見てきてこんなにベストゲームが更新され続けてきたシーズンは初めてです。

いつかこんな日が来ると信じていた。信じて応援してきた。でもそれはもう少し未来の話だと思っていた。数年前までは出場することが目標だったこのチャンピオンズリーグで、俺たちは決勝にたどり着いたんだ!

最後に触れないわけにはいかないね。試合が終わってからすぐに倒れこむ選手たちに万雷の拍手を送っていたアヤックスのサポーターの振る舞いは本当に素晴らしかった。魅力的なメンバーに魅力的なサッカーを展開し、快進撃を続けてきたこのチームには満点のサポーターがついていました。アヤックスは今大会1のグットルーザーとして美しく大会を去ります。トッテナムに負けたのなら仕方ないと、そう思ってもらえるような戦いを、ファイナルではきっとするから。

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