君たちの目標を勝手に決めてあげる 後編

 普段のレビューやプレビュー記事は2000字くらいなんですけど、この前編は4000字でした。さあ後半もがんばる

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MF

ピエール=エミール・ホイビュア

目標:即戦力

 セインツでのプレーはあんまり覚えていないんだけど、ボランチでの守備強化を期待されての獲得だと思ってる。馴染ませるためもあると思うが、プレシーズンでは優先して起用されているようだ。まずは早くモウリーニョイズムを理解して、不動の選手になって欲しい。

 長くプレーしたいという本人の希望はこちらとしては大歓迎だし頼もしい限り。プレミアに馴染むという課題がない新戦力はとても楽しみだ。

ハリー・ウィンクス

目標:チャンスの創出

 球際のタフさとボールコントロールは年々向上しているのが見て取れる。今までは守備力のあるボランチがいなかったために求められていなかった攻撃面の貢献がホイビュアの加入によって必要になってきた。

 出てきた頃から散らすパスは上手かったが、ゴール前に飛び出していく動きだったり最終局面のチャンスクリエイトは成長の余地がある。というか課題だろう。それが出来ない限り、そこそこいい選手で終わってしまう。

ムサ・シソコ

目標:シュートの練習をする

 ダイナミックさでここまでやってきたシソコに今さら繊細さを求めるのはナンセンスだとは思うから、パスが上手くなって欲しいとは言わないけれど、さすがにもう少しシュートは上手くなって欲しい。枠に飛ばせるようになるだけでシソコの怖さは2割り増しになる。

 相手にバレているどころか、自分でも自覚があるらしく、ゴール前まで飛び出して行って、打ってくれる味方を探してしまう癖は本当にもったいない。ボランチのポジションは安泰ではなくなってきているから、もうひとつシソコは武器を身につけないといけない。

タンギ・エンドンベレ

目標:ちゃんとする

 問題はプレーの良し悪しではないとすると、もうちゃんとする、以外の言葉は出てこないよ。誰がどう見てもすごい選手なのに、天才がゆえに努力ができないのかどうにも熱量を感じられない。

 クラブ史上最高額の選手に1年で放出の噂が出てしまっていること自体がありえない。かかっているのは他ならぬエンドンベレ自身の人生なのだから、周りのせいにしてないで、自分でやる気スイッチを見つけて欲しい。文句ばっかり言ってると契約満了まで飼い殺してやるからなコラ

ジェドソン・フェルナンデス

目標:買取オプションを行使させる

 ポルトガルの至宝はここまで何も残せていない。セセニョン、エンドンベレ、フェルナンデス。この3人は評価の高さに潰されてしまっているようだ。技術には疑いの余地はなさそうだけど、どうも細いんだよな。

 プレシーズンでは右サイドバックとしても試されていたようだが、ドハーティの獲得によってその線は薄くなった。まずは自分のポジションを決めようか。フェルナンデスのシーズンの成功を決める基準は至ってシンプル。クラブがオプションを行使したくなるかどうか。少なくとも今のままではその可能性はない。

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エリク・ラメラ

目標:球離れをよくする

 急に目標が具体的になった。ラメラに求めるのはこれだけ。ちょっと荒いけど守備は頑張るし、左足だけでもいけるドリブルは魅力的、しかしボールを離す判断の悪さが全てを台無しにしている。

 今更ラメラにスタメンを張れるようになって欲しいとは思わないし、スーパーサブとしていい味を出し始めたからもうそのままで良い。交代枠が3人に戻ることに影響を受けないといいね。

デレ・アリ

目標:自分の役割を明確にする

 かつて点を量産していた頃は、持ち前のセンスでゴール前に飛び込めば、エリクセンがチャンスメイクをしてくれていた。モウリーニョはウイングのアタッカーを配置したがるので、トップ下のポジションは前に出ていくだけでなく、司令塔であることが求められる。

 きっとアリには出来ると思う。密集地帯でボールを受けるのも上手いし、決して焦らず相手の隙を見つけることもできる。そうして周りを使いながら機を見て自分も点を取りに行ければより良い。ロチェルソと比べると点に絡める選手だから、それを武器に戦っていきたい。

ジオバニ・ロ・チェルソ

目標:数字にこだわる

 2シーズン目になり、ロチェルソへの期待値は去年よりも高いものになる。これまでは少し低めの位置からの運ぶドリブルで力を示してきたが、もっと得点に直結するプレーがロチェルソには必要だ。

 ラストパスを繰り出す選手でいて欲しいし、自分も点を取りに行く、それができた方がトップ下のポジションを勝ち取ることになる。今は不動の選手に見えるが、アリのコンディション次第ではそれもわからないぞ。

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FW

ソン・フンミン

目標:熱さを忘れない

 2シーズン連続でスパーズのベストプレイヤーだったソン。いくらウイングを獲得しても、ソンのポジションは揺らぎそうにない。それが、もしかしたらソンの問題になるかもしれない。

 加入してからこの人はずっとギラついていた。何としても自分が点を取るんだという姿勢が強かった。ポジションを勝ち取るために、プレスも手を抜くことはなかった。それが少しずつ減ってきたように思う。危機感がなくなってきたのかもしれないが、スパーズに王様はいらない。いつまでも貪欲であれ。

スティーブン・ベルフワイン

目標:ポジション争いの活性化

 加入後すぐに結果は出したが、結局モウラにポジションを取られてしまった。そこから両ウイングだけでなく、トップ下でも試されるなど、起用法を模索されていた。もちろんスタメンで出したくなるくらいの結果を見せてくれるのが一番だけど、そこまでいかなくても先輩方をヒヤヒヤさせる存在ではいて欲しい。

 そこまでモウラとの評価の差はないと思うから、ここは熾烈な争いになると思うけど、できれば左ウイングを狙ってほしい。ソンのケツに火をつけるためにも。

ルーカス・モウラ

目標:連携プレーを身につける

 一瞬の加速を生かしたドリブルで相手を切り裂くことはあれど、あまり味方と連動して崩すことはできていない。そのせいで未だに新入り感があるのだけど、立派に3年目になった。そろそろ仲良くしようぜ。

 あとはもっと数字にこだわるべきだ。守備を頑張って評価されるとか、ラストパサーを目指すタイプではないだけに、点を取るという部分は物足りない。ベルフワインとモウラは得点により関われる方が選ばれる。

ハリー・ケイン

目標:怪我をしない

 ケインに求めたいのはこれだけ。強いて言えば数年前の体のキレを取り戻して欲しいとは思うけど、今のままのケインでも、通年出られれば20ゴール後半は目指せるはずだ。

 チームの攻撃が整理されれば昨年のように降りて受けて散らすところまで幅広くやらされることはなくなる。そうなれば、久しぶりの得点王だって見えてくる。まずは怪我をしないこと。一緒にここでタイトルを取ろう。そのためには絶対にケインは必要だから。

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おわりに

ふう、これで終わり。全員が最高の状態でシーズンを過ごせればいいけど、試合に出られるのはいつだって11+3人まで。ピッチに立つ選手には責任と結果を願おう。そしてみんなでいいチームを作っていこう。

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