コラム

負傷者も戻り、充実しているサイドバック

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クラブでの試合がないので現在のチーム状況を整理しましょうシリーズをお送りしています。
今回はサイドバックにフォーカスしてみたいと思います。

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サイドバックとウィングバック

トッテナムは3バックと4バックを使い分けるチームです。
現在所属している選手では今シーズン加入したオーリエを除き、全員が4バックのみで戦っていた時代に獲得した選手で、当初はサイドバックとして考えられていました。しかし昨シーズンチェルシーが作ったスリーバックブームの流れに乗り、スパーズでも採用されるようになるとサイドバックというポジションはウィングバックというポジションに変わることになります。

サイドバックの仕事は守備がメインで前列のサイドハーフ、もしくはウイングの選手が攻撃を担います。そして機を見て攻撃のサポートをする。ウイングバックはスタートの位置がディフェンス登録の時よりも高く、攻守両面でハードに戦える必要があります。特に今採用しているフォーメーションだと、明確にサイドの選手というのはウィングバックの2人だけなのでかかる負担は相当なもの。よりアスリート的な選手が求められる難しいポジションになりました。

チェルシーではマルコス・アロンソとヴィクター・モーゼスを配置し、安定感のある戦いを続けていましたが、ウォーカー、ローズを擁したスパーズのサイドはそれ以上の力があるとみられていました。2人とも上下動を繰り返す運動量は凄まじく、常に動きを止めない理想的なウィングバックでした。特にウォーカーは右寄りの選手が中央に流れてしまう時間に一人でサイドの広大なスペースをカバーしている場面が印象的でした。
ウォーカーの移籍とローズの負傷により、一気に手薄になったかと思われたサイドのポジションもサブ組の成長と新選手の獲得で再び高いレベルを取り戻してきています。

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試合によって使い分ける右サイド

登録選手は3人です。キーラン・トリッピアー、セルジュ・オーリエ、カイル・ウォーカー=ピータース
ウォーカー=ピータースはまだ若手で、他に選択肢がない時に起用されるくらいです。背は低いですが運動量はあり、もっと経験を積めればこの先面白い存在にはなると思います。

ポジションを争っているのはトリッピアーとオーリエ
昨年はウォーカーが絶対的な主力で、その控えにトリッピアーという構図でしたが、後半戦から徐々に出場機会を増やすと今は一控えという存在感ではなくなりました。特徴は何と言ってもチームトップレベルのキックの精度。もともとクロスの精度には定評がありましたが、今季は低い位置からのフィードも機会が増えました。視野も広いので対面する相手のサイドの選手を警戒し、高い位置を取れない時でも自分の色を出すことができています。元は純粋なサイドバックなので攻撃面は成長中といったところですが、試合を重ねるごとに攻撃参加のタイミングや自らのドリブル突破のシーンも増えてきました。裏に飛び出して浮き球のパスをダイレクトに折り返すプレーはトリッピアーの最も武器とするところ。中央で待つケインやアリとのコンビネーションはトリッピアーに分があるでしょう。

オーリエは運動量とスピードに特徴のある選手。小ささを感じさせないパワーもあり、タイプ的にはよりウィングバックに向いている選手です。通常は右サイドの選手ですが、リヴァプール戦でスピードのあるサラーを警戒し、左サイドに配置された時にはその守備力の高さを見せつけサラーを完封しました。スパーズ加入後のベストパフォーマンスです。プレミアリーグには馴染むのに時間がかかると言われていて、たくさんの選手が苦しむのを見てきましたが、オーリエは早くもよいパフォーマンスを見せています。パリ・サンジェルマン時代のプレーは知らないのですが、まだまだ向上すると思うと素晴らしい補強ですね。

ここまで出場時間が長いのはトリッピアーの方です。押し込める展開が予想されるときはトリッピアーで攻め込まれるときはオーリエかと思っていましたが、どうやらそうでもないようで。明確な序列は見て取れないので良い争いになっています。

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これから熾烈な争いになる左サイド

こちら側は二人。ダニー・ローズとベン・デイビス、二人ともいないときはフェルトンゲンもこなせます。

ローズが昨年前半の輝きを取り戻せれば、叶うサイドバックはリーグ全体を見渡しても思いつかないほど。攻守両面に素晴らしく、特に攻撃面では存在感抜群です。スピードもありテクニックもありで他の選手にはない魅力がある。負傷からようやく戻ってきたばかりで、先日の試合を見てもまだコンディションは万全ではないようでした。フル出場できる状態ではあるようなので、これから上がっていくとおもいます。

ローズのバックアッパーとして長い時間を過ごしてきたデイビスも今やポジション争いを対等に行えるまでに成長しました。攻撃力はローズには劣りますがプレーには安定感があり、試合に出るたびに攻撃面での動きもレベルアップしています。すでに今シーズンも何点か取っていますし、現状ではポチェッティーノからの信頼を集めているのはデイビスのように見えます。ドリブルを仕掛けるタイプではありませんが、積極的にパス回しに加わり、チームにリズムを生み出すと最近では中央に入ってくオフ・ザ・ボールの動きも質が上がってきています。

現状ではデイビスの方が序列は上です。ローズが調子を戻せばまたわからなくなりますが。
デイビスの存在にはおよそ一年救われてきたけど、もう一度ローズのキレのあるプレーを早く見たいというのが本音です(笑)

両サイドともに今のようなポジティブなポジション争いはチームにとって大きなプラスですね。しばらくすればオーリエとローズで固まるような気もしなくはないですが、お互い切磋琢磨してスパーズのレベルを押し上げてくれることを期待します。

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