トッテナム・ホットスパー、超個人的ワーストイレブン 後編

世界中が暗い話題で持ちきりで、我々もサッカー見られなくてストレスが溜まっている中で、ワーストイレブンを発表しているなんて我ながら最低ですね。反省します。

とはいえ後半戦、残り7ポジションも残っています。まるで嬉しくないラインナップに並べられるのはどの選手でしょうか。想像しながらお楽しみください。

選出基準は主に2つ、
1.純粋にダメだった選手
2.もしくはスパーズに合っていなかった。つまり他のチームにいって活躍した選手

というわけで今回のルールはこちら。

  • 2007-2008シーズンから2020年現在までに所属していた選手・監督
  • フォーメーションは3-5-2
  • スタメン11人のみ
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DMF:パウリーニョ

在籍:2013-2015
現所属:広州恒大

この人もバソング同様、加入初年度はレギュラーとして活躍するも、2年目以降にポジションを奪われてしまった選手です。スパーズ時代はなんかあんまり良さがわからなかった。毎試合見られる時ではなかったせいもありますが、どんな特徴があるのかわからないままだった。

だから中国に移籍して行った時もそんなに感情は動かなかったのだけど、そこからなぜかバルセロナに移籍した。「え、そんなに良い選手だったっけ?」というのは正直な感想です。そこでも1年くらいですが、そこそこ存在感を発揮していた。相性とかあるんですね。結局中国に戻り、今ではキャリアの中で最も長く在籍しているクラブは広州恒大になりました。

LMF:ジョルジュ=ケヴィン・エンクドゥ

在籍:2016-2019
現所属:ベシクタシュ

ここに入れるかどうか迷うくらい、試合には出ていません。ただ、ここ5年くらいスパーズにはこの枠があった。エンクドゥの前任はクリント・エンジです。2人ともフランスで少々活躍した期待のウインガーとしてやってきて、花開くことなく去って行った。だからかな。左ウイングのワースト枠に選出です。おめでとう

キャラ被りがすごいのですが、ここでは一応エンクドゥのことです。よくトッテナムが獲得に動いたなと思うほど、武器はたった一つだけ、左ワイドでの縦突破。徹底して左サイドの開いた位置にポジションを取り、ボールが来たら思考停止して縦に仕掛ける。出来ることで成果を上げていこうとする姿勢は立派な社会人だぞ。

幸いエンクドゥは去年のフルハム戦で、怪我人が多すぎて攻撃の選手は他にいないという消去法で最後の5分間だけ出場機会をもらうと、奇跡的にウィンクスの決勝ゴールをアシストし、一瞬だけ時の人になれました。

OMF:ジオバニ・ドス・サントス

在籍:2008-2012
現所属:クラブ・アメリカ

トッテナムのファンでなくても、すごく懐かしい名前だと思います。ここ10年くらいでも最も有名な「期待の若手」の名前です。

バルセロナの下部組織出身でトップチームデビューを飾った頃は、ロナウジーニョの後継者、稀代の天才トリブラー、などともてはやされていた。だからスパーズに来ると知った時は驚いた。どうせ武者修行のレンタルだと思っていた。しかし違う。完全移籍。なんとまだ30歳らしいということは当時まだ18歳だったらしい。スパーズの未来は明るい。そう思えた。

スパーズからのレンタル移籍の期間も合わせて4年は在籍していたそうですが、一度も貴重な戦力と見なされることはありませんでした。

確かに上手いんですけどね。小柄な10代にはプレミアは厳しいよ。当時は今よりもっともっとパワフルなリーグだったと思うし。

世界が期待していたような選手にはならなかったけど、それは期待値のせいかもしれない。今でも国際大会でメキシコ代表として10番を背負っている姿を見るとワクワクしてしまう人ではある。

OMF:ギルフィ・シグルズソン

在籍:2012-2014
現所属:エヴァートン

もったいなかった。今の活躍を見るとどうしてもそう思わざるを得ない。何が悪かったんでしょうか。

スウォンジーでの活躍が評価されてスパーズにやってきたにも関わらず、絶対的な存在になることはできず再びスウォンジーに戻りました。すると2度目のスワンズではジョレンテと共に攻撃を2人で担い大活躍で残留に貢献していた。その結果を引っさげてエヴァートンに加入すると、そこでも欠かせない選手になっている。

シグルズソンは典型的な王様タイプなんでしょう。彼を中心に攻撃を組み立てると絶大な力を発揮する。スパーズに来た時はベイルが全権を握っていたし、翌年には交代でエリクセンがやってきた。その辺と比べちゃうとやっぱり敵わないか。

RMF:アンドロス・タウンゼント

在籍:2009-2016
現所属:クリスタル・パレス

雰囲気はね、完全にベイルの後継者だったんですけど、ね。

そのドリブルの実力はリーグでも上位に入ってくるでしょう。右サイドからのカットインを好む左利きのドリブラー。ある程度予測されていてもやりきってしまう力強さもありました。なぜ定着しきれなかったかというと、ドリブルしかないから。これです。

こういうとエンクドゥみたいなんですが、タウンゼントはドリブルのレベルが違う。とにかく仕掛けるんですが比較的勝つ。爆発力がある。その勢いのままイングランド代表に選ばれるほど。まあ定着はしませんでしたが。

ただ世界中を見渡しても、ひたすらドリブルを仕掛けてその全てが成功する選手なんていない。それなりにボールを失うので使いにくくなっていき、ポチェッティーノに変わったあたりから出番を失ってしまいました。ファン心理ではもっと見たい選手だったんですけどね。

今はご存知パレスの10番、曲者ばかりを集めたようなチームの先頭を走る曲者です。プレースタイルはあんまり変わっていない気がする。

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CF:フィンセント・ヤンセン

在籍:2016-2019
現所属:モンテレイ

愛されしLOSERでしたフィンセント・ヤンセン。ケインの控え、もしくはパートナーを探していたトッテナムにまさにぴったりの選手。若くて将来性があり、前年のオランダリーグ得点王。ファン・ペルシーの後継者問題に直面していたオランダ国内でも最大限の期待されていた選手、ファン・ニステルローイにも例えられる逸材です。

限られた出場時間の中でも何かを残そうと、もがき続けている姿勢はちゃんとサポーターには伝わっていた。でも結果が出なかった。残念、ここはプロの世界だから。

もちろんそうなんだけどさ。やっぱり不憫だったよ。ケインが元気である以上、出られるのは終了間際だけ。点が欲しい展開では出られないので得点に関与する機会は必然的に少なくなる。この選手に関しては、スパーズが潰してしまったなと、少し思っているところです。そんなヤンセンの件もあり、ますますスパーズはフォワードが取れない状況が続いています。

CF:ロベルト・ソルダード

在籍:2013-2015
現所属:グラナダ

この人も名の売れている選手です。レアルの下部組織からトップチームに昇格したところからキャリアが始まっている。意外だったのはそんなにスペイン代表歴はないこと。世代的にビジャやトーレス世代だからかな。

あの頃スパーズでワントップのポジションを争っていたのはアデバヨール、デフォー、ソルダードだった。しかし誰も一番にはなれなかった。みんな代わる代わる出番をもらい、そこそこ点を取っているのに、エースと呼ぶほどの数字が残せなかった。

デフォーがいち早く移籍し、アデバヨール、ソルダード体制になった年に、あまりにも点が取れなかった。そんな中、カップ戦で出場機会を得て、得点を重ねてスタメンを勝ち取ったのがアカデミー出身の有望株、ハリー・ケインだった。

ソルダード自体はそんなに活躍できなかったけど、ケインの橋渡しという意味では大きい貢献でした。あの時絶対的なエースがいたら、ケインはスパーズで機会をもらえなかったかもしれない。活躍した選手、できなかった選手がいるけれど、巡り巡っているんだなあと、考えさせられますね。

まとめ

FW ヤンセン、ソルダード
MF エンクドゥ、ドス・サントス、パウリーニョ、シグルズソン、タウンゼント
DF バソング、ファシオ、ウォーカー=ピータース
GK ゴメス

監督 ビラス=ボアス

なんか懐かしかったな。だいぶ失礼な話だったのに。

ベストイレブンの時とは違い、考える人によっていろんなパターンがありそうです。もしかしたら11人全員別の意見でも、納得できるメンバーになるかも

ではまた

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