2018-2019 プレミアリーグ 第28節
Chelsea 2 – 0 Tottenham Hotspur
Stadium:スタンフォード・ブリッジ
得点
57分:ペドロ(Chelsea)
84分:キーラン・トリッピア(OG)(Chelsea)
トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピア、サンチェス、アルデルヴァイレルト、デイビス、ラメラ(70’ジョレンテ)、シソコ(85’ローズ)、エリクセン、ウィンクス、ソン(80’モウラ)、ケイン
sub:ガッサニーガ、フォイス、オーリエ、ワニャマ
チェルシー
カバジェロ、アスピリクエタ、リュディガー、ルイス、アロンソ、カンテ、ジョルジーニョ、コバチッチ(77’ロフタス=チーク)、ペドロ、イグアイン(84’ジルー)、アザール(70’ウィリアン)
sub:アリサバラガ、クリステンセン、バークリー、オドイ
支配率は上回りながらシュートが打てない。
これで連敗。優勝は夢のまた夢
攻撃に厚みが足りない
おそらくスリーバックで行く予定だったのだと思いますが、フェルトンゲンが臀部の負傷のため欠場し、温存していたサンチェスとトリッピアの入る4バックになりました。チェルシーはカップ戦でもめていたアリサバラガを出さず、今季初出場となるカバジェロがゴールマウスを守ります。しかしそのゴールを脅かすことはありませんでした・・・
久しぶりにスタートは4-2-3-1の形でした。ただしこれが全然よくなくて序盤はチェルシーペース。トッテナムから見て右サイドを中心に攻撃を作って来る。アザール、アロンソ、コバッチッチが近い位置でボールを回し、詰まったらジョルジーニョに展開してもらう流れになかなかついて行くことができません。早めにフォーメーションを諦めて、4-3-3に変更したことで中盤の人数で勝るようになり、トップ下のラメラがジョルジーニョを見られるようになったことでポゼッションがスパーズに傾くようになりました。
ポゼッションはできるものの、それがチャンスには繋がらない。結局90分間で枠内シュートは0でした。こんな試合見たことがない。ただ数字で見ると一方的みたいですがそんなこともなく、ダビド・ルイスを中心にシュートブロックに体を張るディフェンス陣が奮闘していただけで、シュートは打っていました。ウィンクスのバー直撃のミドルもあったし、おっ、と思うシーンはいくつかありました。
第一の問題はやはりビルドアップ。チェルシーは時間帯によってハイプレスをかけたり、ミドルプレスに切り替えたりしていましたが、どちらの時もスパーズは前線に効果的なボールを入れられない。プレスに押し下げられた後方の選手たちと、なるべく高い位置で受けたい前線の選手たちの距離が開きすぎで、前でボールをもらってもサポートが遠すぎる。それでもたまには前を向いて仕掛ける場面はあったけれど、そのほとんどが単騎突撃になってしまっていました。
それはサイドでも似たようなもので、3人以上が近い位置にポジションを取れることがなく、深い位置まで入っていけない。特にトリッピアはボールを持ってからのほとんどが後ろ向きでのプレーでした。まるで怖くない。最後にはロリスの位置も見ずにロリスへバックパスをするので息が合わず対してプレッシャーを受けていたわけでもないのに自ら試合を終わらせました。かといってオーリエも全然良くなって来ないんで、もういっそのこと辛抱強くウォーカー=ピータースでも使いましょうよ。
連敗で4位が迫ってきた
2位との差は8ポイント、4位との差は4ポイント。1試合で入れ替わる範囲ではないけれど、下が迫ってきました。そこにいるのはアーセナルなんで土曜日のノースロンドンダービーの重要性がかなり増してきました。悲劇の大転落も頭をよぎってきてしまいます。
何でしょうね。個人個人の体のキレやパフォーマンスが落ちているわけではないと思っています。まとまりや連動性にかけていることが結果に結びついていない要因かと。カウンターを仕掛ける時も前線の選手の勢いに後ろの選手が追いついて来ないことで厚みができないし、チェルシーのような強豪とやるのに、守るときに前線に3枚残って帰って来ないのは結構厳しい。それが監督の戦術だとしても。
ちょっとしたきっかけでチーム状態は上向けるような、紙一重の状態です。ただ、アーセナル、ドルトムントと試合が続くのでそのきっかけをつかめないとズルズル負けがかさむこともありえる。今日の試合もものすごく悪かったと思っていないので悲観はしてはいません。確かにしばらくはコンビネーションで攻めるというよりも、ソン、ジョレンテシフトでとにかく点が取れれば良いモードだったために感覚が取り戻せていないんでしょうね。
すぐに次の試合はやって来る。ホームでやるアーセナル戦を無様に落とすわけにはいかない。