2018-2019 プレミアリーグ 第34節
Tottenham Hotspur 4 – 0 Huddersfield Town
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:3勝0敗0分(勝率:100%)
得点
24分:ヴィクター・ワニャマ(Spurs)
27分:ルーカス・モウラ(Spurs)
87分:ルーカス・モウラ(Spurs)
93分:ルーカス・モウラ(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
ロリス、フォイス、サンチェス、フェルトンゲン(85’ローズ)、ウォーカー=ピータース、シソコ(74’スキップ)、エリクセン、ワニャマ、デイビス、ジョレンテ(87’ソン)、モウラ
sub:ガッサニーガ、トリッピア、アルデルヴァイレルト、マーシュ
ハダースフィールド・タウン
ハマー、ハデルギョナイ、シンドラー、スタンコビッチ(82’モーイ)、コンゴロ、ドゥルム(69’スティーヴ)、カチュンガ、ホッグ、レヴェ、バクナ(94’ウィリアムズ)、グラント
sub:コールマン、スミス、ヨルゲンセン、プリチャード
完全なるスパーリング
さらに弾みのつく試合になりました。
理想的なゲーム展開に
プレミア最速タイで降格を決めてしまったハダースフィールドがなぜ降格したのかが、よくわかる試合でした。ロリス、エリクセン、シソコ、フェルトンゲン以外、シティ戦のスタメン組はお休みです。カップ戦の3回戦のような構成で圧倒することになりました。ところでハダースフィールドって何度も言うには呼びにくいですよね。愛称はテアリーズだそうです。それもまた呼びにくい。
最後までほぼ危なげない試合となりました。前半13分までに記録されたポゼッション率は90%という驚異的な数字。それでも得点が奪えないと苦しい試合になったりするものですが、今日は気持ちよく点を奪えました。5-4で引いて守るテアリーズですが、文字通り引いているだけで、奪いどころも決まっていなければスペースも埋められていない。さらにボールサイドの選手も厳しく寄せきれないので問題なくパスを回せました。
攻撃を潤滑にしていたのはジョレンテのポストプレー。いつもより積極的にボールを受けに言ってはシンプルに近くに預けるプレーを徹底していた。自分の特徴をちゃんとわかっていて、出来ることだけを淡々とこなす。得点こそ奪えなかったもののスパーズ加入以来もっとも良さを発揮できたゲームだったのではないでしょうか。
先制は24分で、ジョレンテへの斜めのパスが流れたところに走り込んでいたワニャマがデフェンス一人とキーパーを交わして綺麗に流し込みました。まるで練習のような落ち着きがこの試合でスパーズの感じていた余裕を象徴しています。点を取るのが一年ぶりとは思えませんね。そして続けてフォイスが攻撃的な守備からスピーディなカウンターでモウラのゴール。この場面だけでなく、フォイスとフェルトンゲンは攻撃的に振舞えていたことも攻撃がよかった要因です。スリーバックにするならどちらかのサイドは攻撃に参加できた方がいい。ちなみにこの2点目からサポーターは喜ぶというよりもゆっくり拍手していたのが印象的でした。
早めに2点差をつけた上にハダースフィールドの攻撃にまるで怖さがなかったために、徐々に試合は省エネモードになって行きます。一度だけ失点しそうになった場面があったけれど、最後にはモウラがハットトリックまで決めて試合を締めくくりました。モウラはキャリア初のハットトリックだそうです。そして新スタジアムでも初です。それから無失点です。早くも要塞かな?
いい雰囲気を維持できてよかった
プラン通りに進められたので、シソコもフェルトンゲンも最後までやらせることなく下げられました。エリクセンだけはフル出場だったのは気になりますが、基本的には週2の試合に出続けている人なので心配はないでしょう。何より長く結果の出ていなかった時期をようやく乗り越えてきたのが嬉しい。
コンディションの面ではいい準備が出来ていると言えるでしょう。シティはうちより1日分間隔が短いというハンディキャップもあります。まあそれと1点差くらいあってちょうどいいんじゃないでしょうかね。点をとった二人とジョレンテは自信を取り戻せた試合です。今日も特に悪い選手は見当たらなかった。というか力の差がありすぎて浮き彫りにならなかっただけか。
僕らの頭の中にあるのは水曜日のチャンピオンズリーグだけ。きっと選手もそうでしょう。歴史を作る戦いまで後2日。楽しみにしておきましょう。