[PL]第22節 エヴァートン vs トッテナム・ホットスパー

2024-2025 プレミアリーグ 第22節

Everton  3 – 2 Tottenham Hotspur  

Stadium:グディソン・パーク

得点
13分:ドミニク・キャルバート=ルーウィン(Toffees)
30分:イリマン・エンディアイエ(Toffees)
45+7分:アーチー・グレイ(OG)(Toffees)
77分:デヤン・クルゼフスキ(Spurs)
90+2分:リシャルリソン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW マディソン、ソン、クルゼフスキ
MF スペンス、ベリヴァル、サール(73’ムーア)、ポロ
DF デイビス、ドラグシン(46’リシャルリソン)、グレイ
GK キンスキー
sub:オースティン、レギロン、ハーディ、オルセシ、アジャイ、ミョンヒョク、ランクシャー

エヴァートン
FW キャルバート=ルーウィン
MF エンディアイエ(81’パターソン)、ゲイエ、ドゥクレ、マンガラ、リンストロム(70’ヤング)
DF ミコレンコ、ブランスウェイト、ターコウスキ、オブライエン(88’キーン)
GK ピックフォード
sub:ビルジニア、ペゴビッチ、ハリソン、アームストロング、シェリフ、ベト

明確な采配ミスだったね

 カップ戦で誤魔化せてはいるものの、プレミアリーグで最後に勝ったのは12月15日のサウサンプトン戦であり、その前は11月のシティ戦だ。この上なく結果に見放され、ついに降格圏まで8ポイントになった。これだけ選手がいないと難しいよねという空気もある中でまた人が減る。ソランケ、ジョンソン、ビスマが離脱した。なんなんだこれは。

 先発を見た時に配置を予想するのが難しかった。グレイの中盤起用にも見えるがスリートップに並べる選手がいない。最初の5分はグレイがサイドバックのポロをウイングに置く形かと思ったが、これは違う。スリーバックだ。

 結果としては全く上手くいかなくて、この選択こそが今日の直接的な敗因にはなった。ただしこれは4-3-3に拘っていたポステコグルーが信念を捨てたとか曲げたとかっていう話じゃないと思う。離脱から戻ってきたばかりのリシャルリソンとムーアを先発からは起用したくなくて、かと言って選択肢の少ない中でコンディションの整った選手を上から11人選んで、そのメンバーで最適だと思える並びを考えたら3-4-3に落ち着いたというだけだ。

 これがあまりにも即席すぎて、面食らったはずのエヴァートンよりも自分たちが慌てていた。誰がどこにどう動くべきかがまるで整理されていないのに、いつもの原則に従ってバラバラにプレスに行ったり、とりあえず高い位置を取ろうと自分勝手に動いたりするので攻撃も守備もはちゃめちゃになってしまった。早い段階でスパーズの選手たちの迷いに気がついたエヴァートンが強めのプレスをかけてきて、お見事に崩壊した。

 なんかコンテの時代の最後の方を見ているようだった。守備も攻撃も約束事に欠けていて、ダブルボランチの2人がカバーしなければならない範囲が広くて追いつかなくなっている。ベンタンクールとホイビュアの2人でも無理だったのに、サールとベリヴァルでは流石に荷が重い。今日に関してはマディソンとクルゼフスキは中盤の選手として引いた方が良かったと思う。中途半端に前から追うので中盤がスカスカになりすぎていた。

 でもこのスリーバックにして良かった点が一つだけあった。4-3-3の時はウイングがサイドに張り付くことになっているが、スリーバックだとサイドの幅を取るのはウイングバックの役割に変わる。そのため、マディソンとクルゼフスキはより内側でプレーすることになったので攻撃面での怖さは出やすかったと思う。マディソンは下がりすぎな場面もあったけどね。でもまあもうスリーバックにはしないだろうから反省はどうでもいいか。

 後半は4-2-3-1にして、押し込む展開になった。今日はリシャルリソンがいるせいか、クルゼフスキがラフに最前線に蹴り込む場面が多かったように思う。ちょっとしたキックアンドラッシュだったが、案外悪くなかったのは切ないところ。頑張ってギリギリのビルドアップをするよりもよっぽどエヴァートンは嫌そうだった。プレミアリーグ15位のチームらしい攻撃だぜ。

 という嫌味は置いておき分析チックなことを言うと。やっぱりまずは中央を攻めるってことが大事なのだと再認識した。中央を見せて置いてそこを突破できない時のサイドというのがサイド攻撃なのに、サイド攻撃することが目的になっているのが最近のスパーズの悪いところだった。中央を狙いつつサイドから切り込みたいが、今それが出来るのはムーアだけらしい。ボールを持ったら仕掛けていく姿勢を見て、自分が最近言っていたことは間違っていたかなと思った。ソンやジョンソンがドリブルで向かっていかないのは、余裕を持ってボールが渡る環境をチームとして作れていないからだと見ていたが、ムーアを見ていると自信を持ったドリブラーは仕掛けていけるらしい。ムーアの出場時間は伸びていくだろうし、諸先輩方もこれに感化されて勝負の姿勢を取り戻して欲しいね。ムーア初アシストおめでとう。

 本当はこの記事の中で怪我人が多い理由について思ったことを書くつもりだったんだけど、書いていて長くなったので明日あたりに切り分けて出します(たぶん)

 次はヨーロッパリーグの試合だ。さて今の頭数の少なさに加え、スペンス、レギロン、キンスキーあたりは登録外のはずなので、さらに選手がいないというもはや面白がるべきな事態に陥っている。余計な試合を増やさないためにも勝たないといけない試合だがどうなることやら。

2024-2025シーズン 試合結果一覧

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