2024-2025 ヨーロッパリーグ 第8節
Tottenham Hotspur 3 – 0 Elfsborg
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:96勝39敗12分(勝率:66%)
得点
70分:デイン・スカーレット(Spurs)
84分:ダモラ・アジャイ(Spurs)
94分:マイキー・ムーア(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン(46’クルゼフスキ)、リシャルリソン(80’アジャイ)、ムーア
MF ベリヴァル、ベンタンクール(46’ビスマ)、サール
DF デイビス、ファンデフェン(46’ドラグシン(66’スカーレット))、グレイ、ポロ
GK オースティン
sub:フォースター、ホワイトマン、カサノバ、ハーディ、キーレマテン、オルセシ、ランクシャー
made in Tottenham
木曜の夜中に試合があるとリアルタイムには見られずに金曜日の仕事終わりに遅れて見逃し配信することになり、そこから次の試合が日曜の夜となると見る側も忙しいですよね。記事を書く時間が取れませんという言い訳です。よって短めです。
前半のニュースはファンデフェンの復帰だ。ようやくキーマンが帰ってきた。今回は以前の反省を活かし、試合状況に関わらずハーフタイムで交代とした。久しぶりに半分だけの休みをもらえたドラグシンが負傷したのは本当に不運だった・・・結局ディフェンスの頭数は変わらない。補強をお願いします。
エルフスボリはスウェーデンのクラブだ。クルゼフスキとベリヴァルは気合いが入っていたことでしょう。ホームだったこともあるかもしれないが、少しレベルの差というものは感じてしまう試合だった。攻撃は専らソンの突破に頼るものだったが、プレミアの試合であそこまでドリブルが成功することってないもんね。あまりにもソンの個人技に頼ったチャンスメイクだったので、今日もまた他の選手たちの責任感みたいなことが気になってしまう。打開を試みたり意外性のあるプレーで相手の裏をかこうとしているのはソンとベリヴァルぐらいなもので、後の選手たちは無難なプレー選択で横へ横へとボールを動かすだけだった。
という話はここまでにしておいて、明るい後半を見ましょうか。ドラグシンの負傷は暗いニュースなのでその後からを。
ファンデフェンをハーフタイムで下げた後なので、交代できるディフェンダーがいなかった。よってポステコグルーはサールを左サイドバックに回して、スカーレットの投入を決めた。ベンチの中でも今シーズン出ていたのはランクシャーの方なので、スカーレットを選んだのは意外だった。スカーレットは20歳だけど、17歳か18歳の時にトップチームで少しだけ出場機会を得てからレンタルでいろんなクラブを回って経験を積んでいる最中の選手だ。今シーズン序盤もチャンピオンシップ(2部リーグ相当)のオックスフォードにいたけれど、あまり活躍できないのでスパーズが呼び戻したところだった。FIFAのルールか何かで1シーズンの3つのクラブではプレーできないという規定があるので、今日出場してしまうとシーズン後半レンタルで出ていくことは出来なくなる。ここで起用したということは後半戦は構想に入れるということだ。代わりにランクシャーがレンタルとなるが、これはこれで楽しみだ。そんな選手の決めたゴールだから熱いものがあった。
次のゴールはアジャイだった。名前こそベンチ入りで見てはいたもののプレーは初めて見た。左利きの右ウイングなんだね。今一番欲しているキャラクターじゃん。デビュー戦でのゴールおめでとう。そんな2人の若手のゴールを見てスイッチが入ったのは先発の17歳ムーア。アジャイのゴールから目に見えて自分も決めるんだというオーラを発しはじめ、疲れ切っているであろう94分に真ん中から一人でドリブルして決め切ってしまった。なんとおそるべき17歳だよ。
スカーレット、アジャイ、ムーアの全員がスパーズでの公式戦初ゴールとなった。なんと未来は明るいことか。その希望だけで今を耐え忍べるよ。やはりプレミアリーグとのレベルの差はある相手だっただろうから、じゃあ週末もとはならないが、こうした成功から自信をつけて結果にこだわる選手に育ってほしい。前半はどうなることかと思った試合だったけど、終わってみれば気持ちのいい試合だったね。