トッテナム最大のライバルはご存知アーセナル
あのユニフォームをまとった選手は好きになれないのがサポーター心理というものですが、このニュースには不思議な感情が沸き上がります。
アーセン・ヴェンゲル、退任です。
22年間の功績
以下、ニュースサイトからの抜粋です。
・プレミアリーグ:823試合(473勝199分151敗、勝率57.5%)
→リーグ優勝3回
・FAカップ:109試合(73勝22分14敗、勝率67.0%)
→FAカップ優勝7回
・リーグカップ:73試合(42勝9分22敗、勝率57.5%)
・コミュニティシールド:9試合(6勝2分1敗、勝率66.7%)
・チャンピオンズリーグ:177試合(83勝41分53敗、勝率46.9%)
・チャンピオンズリーグ予選:14試合(13勝1分0敗、勝率92.9%)
・ヨーロッパリーグ(UEFAカップ時代も含む):23試合(14勝5分4敗、勝率60.9%)
中でもプレミアリーグの指揮数823試合は史上最多の数字で今後更新される可能性はないのではないかと思われるほど凄まじい数字です。そしてそれは今シーズンの終わりまでにまた更新されることでしょう。
現在ヴェンゲルに続く在任歴はボーンマスのエディー・ハウ、バーンリーのショーン・ダイシ、そしてスパーズのマウリシオ・ポチェッティーノと続きます。2番手のハウでも6年目。少なくとも僕がプレミアリーグを見はじめてから、アーセナルのベンチにヴェンゲルが座っているのは当たり前の光景でした。
最後は大いなる敬意を示そう
補強予算に頼ることなく、若い選手の登用で結果を残し続けてきたヴェンゲルの時代は終わってしましました。期待された結果を残せなくなってきた近年は以前より高額な選手を獲得するようになっています。それでもサポーターの期待値には届かず、契約の切れる昨年後半からスタンドには「Wenger Out」の文字が常に踊っていました。
しかし、経営陣はヴェンゲルへの信頼を表明し、さらに2年の契約延長。今シーズンの結果によらず、契約満了までは指揮をとり続けるものだと思われていました。まだ5試合残しているものの、順位を上げられる可能性はほぼない。それどころか一つ下のバーンリーがわずか2ポイント差に迫ってきている始末。トッテナムに大きく水をあけられていることもサポーターを怒らせている一因になっているでしょう。
有終の美を飾る道はまだ残されています。リーグは終わってしまったけど、ヨーロッパリーグが残っている。次は準決勝のアトレティコ・マドリー戦、一番厳しい相手を引いてしまった印象です。優勝すれば来期のチャンピオンズリーグ出場権が得られるとあれば、ヴェンゲルの花道にふさわしい。普段は応援することなどありえませんが、少し気になってしまいます。
イングランドサッカー界に永久に名前の残る名将の采配もあと数試合です。ファーガソンの勇退時もそうでしたが、とても寂しい気持ちが溢れてきます。ヴェンゲルの退任が正しかったのかは来年、再来年以降の結果が示してくれることでしょう。何より後任の監督にかかるプレッシャーは想像を絶するものになるだろうけど。
ホーム最終戦は5月6日のバーンリー戦です。アーセン・ヴェンゲルに大きな拍手を。長い間本当にお疲れさまでした。