一気に公式発表が来ましたね。まずはレンタル勢から。
何かが変わるきっかけになれば
・ジャック・クラーク
⇨レンタル先:サンダーランド(英3部)
夏にもレンタルの話はあったはずなのに、スパーズでのポジション争いに挑みたいと意気込んで残留を決めていたクラークだが、結局はカップ戦要員にもなれず、いつの間にかリーグ1(3部相当)に落ち込んでいたサンダーランドでシーズン後半を戦うことになりました。
期待されていたウインガーですが、この半年で相当なインパクトを残せない限り、スパーズで出場するという目標は叶わないでしょう。1つ下のスキップはレギュラーだし、同い年のウイングであるクルゼフスキも加入してきた。もはや若いからと待っていられる年齢じゃないよ。厳しいようだけどね。
・ブライアン・ヒル
⇨レンタル先:バレンシア(ラ・リーガ)
そんなクラークと同い年のもう一人のウインガー、ブライアン・ヒルは半年でスペインに戻ることになった。こちらもシーズン終了までのレンタルで、買取オプションはなし。まあ来たばっかりだしそりゃそうか。
プレミアリーグで戦うにはあまりにも線が細い。出場すればそのテクニックの片鱗は見られていたし、一生懸命走り回る姿勢には好感が持てる。コンテも期待はしているようで、ベンチスタートの中でも比較的序列の高い扱いは受けていた。が、目に見えた結果を残すことはできず、とにかく出場機会を得るということで慣れ親しんだスペインへ向かった。
どうなんでしょうね、これは。試合勘とかそもそものレベルがとかじゃなく、体の強さを身につけないといずれにせよプレミアではやっていけないように見えるから、レンタルするならプレミアのチームかチャンピオンシップのチームにして、フィジカルトレーニングをしつつリーグに慣れるという方が良かった気もする。まあこればかりはオファー次第という面もあるし仕方ないのかな。
・ジオバニ・ロ・チェルソ
⇨レンタル先:ビジャレアル(ラ・リーガ)
ロチェルソもスペインにカムバック。負傷が多くて必要な時にいつもいないので、監督もチームの中心に据えにくい。加えてコンテが中盤のゲームメイカーを置かないフォーメーションを採用しているので、居場所がなくなってしまった。
先日にはベンチから外れた試合の後にSNSで「コンディションは完璧だ」と投稿するなど、やや問題を起こしそうな雰囲気を醸していただけに、このレンタルはひとまず良い解決策かな。ビジャレアルにはフォイス、オーリエ、キャプーとうちのOBがやたらといる。みんなでスパーズの悪口でも言って盛り上がりそうなラインナップである。
ロチェルソも買い取りオプションのないレンタルなので、夏にもう一度査定を受けることになる。失うには惜しい選手なのでまた一緒に戦えることを願う。
・タンギ・エンドンベレ
⇨レンタル先:リヨン(リーグ1)
スパーズ史上最高額の男もついに重要な存在になることなく、古巣のリヨンに戻っていく。エンドンベレは買い取りオプション付きらしいが、リヨンからするとありえないくらい高額の設定になっているらしく、よほど転売が見込めない限りシーズン終わりに戻ってくることになりそうだ。
ロチェルソやヒルと違い、悲しいかな、エンドンベレとの未来は想い描きにくい。能力は十二分に通用するのに、トレーニングを嫌っているらしく90分走り切るスタミナが付く気配はなく、監督の求める献身的なプレーもしてはくれない。
自分が圧倒的な存在になれるクラブで王様をしているのが性に合っているのかな。もしリヨンでサッカーの楽しさを思い出し、もう一度プレミアで輝く自分を夢見たくなったら嬉しいが、そうでないならこのレンタルは単に高額すぎて買い手が付かなかっただけのマイナスなものになる。おそらくそうなんだろうけど。