ベルフワインとの惜しい別れ

2022年7月7日、トッテナム・ホットスパーはスティーブン・ベルフワインがアヤックスへ移籍となることを発表いたしました。

スポンサーリンク

きっと大活躍するであろう

 積極的な補強を進める中で、当然やってくる別れの話。今夏の放出第一号はベルフワイン。ワールドカップの年ということもあり、出場機会を得たい本人の希望を強くあったらしい。エヴァートンあたりの関心もありながら、自らアヤックスを選択した。

 スパーズに加入してからというもの、残念ながら絶対的な存在になる時期はなかった。でもベルフワインのプレーが悪かったというわけじゃない、左ウイングでソンからスタメンを勝ち取れる選手が世界に何人いるだろうか。この1年くらいはセンターフォワードとして起用されることも増えていたが、そこには今度はハリー・ケイン。いずれにせよ、ライバルが強すぎる。

 出ればプレーには期待感はあったんだけどね。小さいが相手を背負える強さがあり、スピードはもちろん標準以上、そしてフットサルでも輝けそうなほどに足元の技術が高かった。足の裏を巧みに使い、飛び込んでくる相手の勢いを利用するようなかわす技術はとてもレベルの高いものだった。いつの試合だかタッチライン沿いで見せたプレーはハイライトで何度見ても何が起きたのかわからないとんでもないテクニックだった。

 ポジション争いでルーカス・モウラの後陣を拝すことが多かったが、個人的にはそんなに明確に差をつけることはないんじゃないかと常に思っていた。モウラの方が派手なドリブルが目立つので使いやすいのだろうが、守備力だったり周囲の生かし方だったりはベルフワインのプレーの方が好きだった。残した数字だった昨シーズンは同じくらいなんじゃないかな?少なくとも、もう言われ尽くしたレスター戦の活躍に代表されるように、インパクトは勝っていたと思う。

 課題はそうだな、怪我が多いことかな。せっかく活躍して評価を高めても、小さい怪我で離脱することが多いので、戻ってくる時にはまたリセットされてしまう。でもプレーの質は高いのできっとアヤックスではエース級の活躍ができると確信している。あちらもそのつもりで獲得しているはずだ。在籍していた期間のほとんどをベンチやベンチ外で過ごしていたのに、獲得した時の金額とほぼ変わらない移籍金で放出できたのは、それだけ評価をされていると言うことだ。

 ベルフワインはきっとアヤックスでも活躍するし、オランダ代表としても今より重要な存在になっていくと思う。数年後にまたプレミアリーグの舞台に戻ってくることだって十分に考えられる。本当ならば、スパーズで一緒に戦い続けて欲しかったが、今の立ち位置では満足できないのも理解できるから、快く送り出せればと思う。ベルフワインの将来について、あんまり心配することもないでしょう。怪我には気をつけて、元気でやれよ。またワールドカップでね。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
最新情報をチェックしよう!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。