2020-2021シーズン個人別総合評価と移籍について〜DF編〜

第2弾はDF編です。よろしく

採点基準:
★★★★★:驚きの活躍ぶり
★★★★☆:期待値以上
★★★☆☆:及第点
★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ
★☆☆☆☆:全く戦力になれていない

移籍可能性:
★★★:放出候補
★★☆:オファー次第
★☆☆:残留濃厚

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DF

エリック・ダイアー

評価:★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ

 モウリーニョからCBの軸に指名され、本人もそのつもりで臨んだ勝負のシーズンだったはずだ。ポチェッティーノにボランチにコンバートされイングランド代表に定着していたのに、自身はCBが本職だと主張、それが認められた形だが見合うパフォーマンス見せられなかった。

 クロスの対応は上達せず失点を減らせなかった。プレッシャーがなければそれなりのフィードは蹴れるのに、プレスに出てくる相手に圧を受けるとボールコントロールのミスも連発していた。途中から信頼を落とし出場機会を減らしてしまった。選手としてのピークは3年前だった、とならないように奮起したいところだ。

移籍:★☆☆:残留濃厚

 放出の話こそ聞こえてこないのはイングランド人の移籍金は高くなる傾向にあり、それを支払うほどの価値を他のクラブが見出せていないからだと思っている。

トビー・アルデルヴァイレルト

評価:★★★☆☆:及第点

 若い選手を中心に編成したいのに、結果としてはアルデルヴァイレルトを超える存在が現れず、今年も1番安定したセンターバックだった。なんかアルデルヴァイレルトに関しての総括は毎年同じことを言っている気がする。他の選手不甲斐なさすぎるだろ。

 年齢と共にスピードは衰えるものだと言われるが、そもそも身体能力だけで勝負するタイプではないため、明確な弱点にはなっていない。ロングパスの精度は健在だけど、今年は裏に抜ける選手がソンしかいないため、例年ほどは1本のパスでゴールに繋がるシーンは見られなかった。

移籍:★☆☆:残留濃厚

 ちょっと不安なCB陣を見渡してもこの人を失うのはまずい。お隣チェルシーでは36歳のチアゴ・シウバが頑張っているんだからアルデルヴァイレルトも年齢は言い訳にできないよね。

ダビンソン・サンチェス

評価:★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ

 正直星1つでもいいくらい、いつも通りの期待外れっぷりだった。サンチェスが将来DFリーダーになると本気で信じている人はもう1人もいないのではなかろうか。

 ダイアーがミスをした時と、明らかにスピードタイプのCFが相手にいるときにだけ使われていた。そういう意味ではスピード対応に特化する選手として置いておくのはありだけど、もう求めている成長があるとは思えなくなってきた。

移籍:★★☆:オファー次第

 スパーズでレギュラーを勝ち取るという夢はもう諦めた方がいいかもしれない。本人の成長のためにも出番をもらえるチームを探すべきだろう。幸いまだ若い部類に入る選手なので、欲しがるチームはありそうだ。ネックになるのは獲得に要した金額が高めなところ。多少減額してでも新しい選手を探すのも悪くはない。

ジョー・ロドン

評価:★★★★☆:期待値以上

 投資枠かと思いきや、思っていたより出場機会があった。組み合わせはいつも違う中でロドンのプレーは高水準だったと思う。新入りに対して寛容になりがちな心理を考慮しても目立って悪い部分はなかったのでは。

 モウリーニョ政権の最終盤はレギュラー扱いだったのに、メイソンに変わってからはベンチにも入らなくなってしまった。次の監督の好み次第ではあるものの、フラットに評価されれば来季の開幕戦にスタメンを飾っていてもおかしくはない。

移籍:★☆☆:残留濃厚

 加入1年目だし、パフォーマンスにも将来性にも文句はない。サンチェスにとってかわる未来のDFリーダーの候補である。放出の可能性はない。

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セルジュ・オーリエ

評価:★★★☆☆:及第点

 オーリエがよかったというよりもドハーティがよくなかった。想定していたようなポジション争いにはならず、オーリエが1番手だった。モウリーニョがカウンターを中心にしたせいで、これまでのようにクロスを上げまくるチームのスタイルではなかったので、精度の低いクロスに苛立つこともなかった。

 守備に特化すればレベルの低い選手ではないが、ときおり不可解なファールを犯す癖はなくなっていなかった。しかし総じて、いいパフォーマンスだった。

移籍:★★☆:オファー次第

 古巣のPSGが再獲得を狙っているという報道がある。ただCL優勝を狙うクラブに必要な選手かどうかは疑問に思うところ。売れるときに売っちゃうのは反対しません。

マット・ドハーティ

評価:★★☆☆☆:まだまだやれるはずだ

 即戦力としての獲得だったが期待されていたプレーはできず。本人もウルブズを懐かしく思っているかもしれない。古巣で見せていたような果敢な攻め上がりも周囲をうまく使いながら斜めに入っていくようなプレーも最後まで発揮できなかったが、これはチームとしてそういう戦術を取らなかったせいだと思う。クラブがドハーティを生かそうとしなかった。獲得する理由になったはずのプレーをさせずに良さを殺すのはいかがなものか。次の監督も同じようならドハーティは平凡なサイドバックのままだろう。

移籍:★☆☆:残留濃厚

 もう1年は見てみたいと思う。もし好条件のオファーが来たら検討するとは思うけど。

ジェフェット・タンガンガ

評価:★★★☆☆:及第点

 本格的に右サイドバックとしてのキャリアを歩むようになったらしい。出場機会は限定的だったけれど、出ればそれなりのパフォーマンスをしていた。タンガンガには攻撃参加を求めないというのがお決まりらしく、基本は低めのポジションだけど、本人としては少しでも貢献しようと色々試していた印象がある。守備はいつでも固かった。

 今のまま緊急時のサイドバック扱いでは十分な選手だが、将来的に主力を目指すなら、攻撃力も身につけないといけない。個人的には今でも本職はセンターバックなんじゃないかと思うんだけどなぜみんなサイドバックで使うんだろうか。

移籍:★☆☆:残留濃厚

 レンタルの可能性こそあれ、流石に放出はしないでほしい。とはいえ既に22歳、そろそろ出場機会に拘ってもいい頃だ。SBなら2番手、CBなら4番手以内に入れないなら、レンタルに出た方が良い。

セルヒオ・レギロン

評価:★★★★☆:期待値以上

 新加入でこれだけやれれば十分でしょう。レギロンの運ぶプレーにチームはいつも救われていた。デイビスに足りないと感じていた部分を見事に埋めてくれるプレースタイルは爽快だった。自分が点を取るんだというギラギラ感はもしかしてチームで一番だったんじゃないかな。そのチャンスはあんまりなかったけどね。

 やや勢い任せにプレーする傾向にあり、リズムを崩されるとなんでもない横パスをずらしてピンチを招くこともまあまああった。来シーズンはその辺が課題か。ただ来年いっぱいまでは安価での買い戻しオプションが付いていたはずだから、完璧になられると困るというジレンマも孕んでいる。

移籍:★☆☆:残留濃厚

 レアル・マドリーがオプションを行使しない限り、放出の可能性はない。現状のパフォーマンスではまだないだろう。

ベン・デイビス

 モウリーニョの寵愛は受けつつもレギロンには敵わなかった。それでもセンターバックで使われたりしてそれなりに出ていたと思う。前半はカップ戦も多かったし。

 いつもよりは負傷の多いシーズンでそれこそ終盤はほとんど不在だった。最終節までベンチ外だったが、ユーロには招集された模様。ロドン、ベイルと共にチームスパーズで頑張ってきてほしい。

移籍:★☆☆:残留濃厚

 控えの選手としては理想的な選手であり、失いたくはない。実はもう7年も在籍している。このまま一緒に戦おうよ。

補強ポイント

 即戦力級のセンターバックが1人は欲しい。高額だろうが今チームで1番改善が必要なポジションだから。サイドバックは放出次第だけど、おそらく右に1人取るんじゃないかな。

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