[PL]第18節 マンチェスター・シティ vs トッテナム・ホットスパー

2017-2018 プレミアリーグ 第18節

Manchester City 4 – 1 Tottenham Hotspur

Stadium:エティハド・スタジアム

得点
14分:イルカイ・ギュンドアン(City)
70分:ケヴィン・デ=ブライネ(City)
80分:ラーヒム・スターリング(City)
90分:ラーヒム・スターリング(City)
93分:クリスティアン・エリクセン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピアー、ダイアー、フェルトンゲン、ローズ(89’デイビス)、ウィンクス、デンベレ、エリクセン、アリ(84’シソコ)、ソン(77’ラメラ)、ケイン
sub:フォルム、オーリエ、フォイス、ジョレンテ

マンチェスター・シティ
エデルソン、ウォーカー、オタメンディ、マンガラ、デルフ、デ=ブライネ、フェルナンジーニョ、ギュンドアン(83’フォーデン)、スターリング、アグエロ(58’ジェズス)、サネ(85’シウバ)
sub:ブラボ、ダニーロ、ジンチェンコ、トゥレ

プレミアリーグが終了しました。優勝はマンチェスター・シティ
それほどに強かった。完成されていた。

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大きすぎる差、開いていく距離

シルバの不在。付け入る隙があるとすればそこだった。コンパニの欠場はある程度想定内ながらも、シルバがいないのは意外だった。ベンチにもいない。デ=ブライネとシルバの創造性がシティの中心であるならその力は半減ではないかと。甘かった。何度やっても勝てないのではないかと思われるほどの力の差が出来上がってしまっていた。

トッテナムは4-4-2を採用しました。ケインとソンをツートップ気味に配置し、中盤はデンベレを底に右エリクセン、左ウィンクス、てっぺんにアリのダイヤモンド型の布陣でスタート。今季は強い相手とやるときは、引いて守ってカウンターの戦術でしたが、センターバックが軒並みいないので原点回帰のハイプレスに戻してきました。ここしばらくの中では飛びぬけて良かったと思います。15連勝中の首位チームのやるのだから当然モチベーションは上がってくる。気持ちが乗っていた立ち上がりでした。恐ろしいのはそれをものともしないシティの選手達か。

シティはいつも通りの4-3-3の形に攻撃時は左サイドバックのデルフがボランチの位置に入り、右のウォーカーを下げてスリーバック気味にする変則スタイル。後方からのビルドアップではキーパーも加えて徹底的につないでくる。エデルソンは自身が最後尾であることを知らないかのようにプレッシャーにも焦ることはない。縦パスを入れれば必ず良い距離感に味方がいて、スパーズのプレスなどなんのその。息をするようにワンツーを駆使し、あっという間にうちのゴール前に迫ってくる。
攻守の切り替えもスパーズよりはるかに早く、前線まで含めて誰もサボる選手はいなかった。トッテナムもロリス、フェルトンゲン、ダイアーがしっかり繋ぎながら試合を作ろうとするもシティのプレスが厳しすぎて全く落ち着けない。最前のアグエロがスイッチを入れると、二列目のデ=ブライネとギュンドアンのどちらかがツートップの位置まで上がってくる。アンカーのフェルナンジーニョまで勇気を持って上がってくるので、スペースがなくなりスパーズは苦し紛れのフィードをするしかない。このハイレベルなハイプレスは後半ロスタイムまで止まることはありませんでした。4-0になった状態でも。強いわけですマンチェスター・シティ。慢心はない。

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選手起用の是非と修正力

前半スタートはダイヤモンド型の4-4-2で入り、プレスがはまらないと見るや4-2-3-1に変更しました。システムをいくつか使い分けられる柔軟性は去年より成長した部分で、後半立ち上がりはスパーズがポゼッションで上回り、押し込む展開を作れました。解説者によると、グアルディオラ就任後のシティの試合において、ポゼッション率が55%を切ったのは初めてのことらしいです。この大差で負けた後にはだからなんだよという話ですが。

今日のスパーズには明確な穴が残念ながら存在しました。ボランチと右サイドバック、具体的にはウィンクスとトリッピアー。
ウィンクスは寄せられてボールをキープできない場面が多すぎで、ターンしたくてもできずに潰されるし、パスも安全なところにばかり配給するので全くいる意味がない。せっかく後方の選手たちがプレスをかいくぐってくれたのに、前を向けずに結局バックパスでやり直し。ディフェンス面でも目立っていたとはお世辞にも言えません。ただこのポジションには今代わりがいないのがそもそもの原因で、シソコを起用するよりは良かったかなとも思います。やるなら2列目にシソコかラメラを入れて、アリをボランチにするとかかな。スタートで起用するのは仕方ないけど、早めに変えても良かった選手
続いてトリッピアーは対面のサネに完膚なきまでの完敗を喫しましたね。ある程度予想できたとはいえ、ウォーカー放出の痛みがここに来て響いています。一対一にされた時には全部抜かれていたのではないかと思えるほどだったし、自分のパスミスの後に悔しがるリアクションをしていたせいで裏を突かれてあわや失点というシーンもありました。サネのようなタイプを相手にするならまだミスがあるとはいえ絶対にオーリエです。身体能力が違いすぎるし、それを補える守備の狡猾さもトリッピアーにはない。本気で勝ちに行くなら、厳しい対応を取れるのなら前半20分で変えても良いほどでした。

再三指摘しているし、これからも言っていくだろうことを最後に。
上記の部分も含め、ポチェッティーノは行動が遅すぎる。うまくいっていない前半に若干のシステム変更を施したのみで、その後は77分まで動きなし。それも2失点目を献上し、追いつけムードに水が注がれた後でした。ウィンクスはまだしも誰が見てもトリッピアーは変えなければいけなかった。変えないにしても右サイドの修正は必要だった。攻撃面も最近は個人技よろしくのサッカーで、練習している形があるようには見えない。

優勝の可能性はなくなりました。数字上では降格圏内の方が近いです。今やバーンリーにも抜かれて7位である現状と向き合い、CL圏を死守するべく再びハードワークしていくしかありません。

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