ユナイテッドの監督を解任されておよそ一年
モウリーニョがオールドトラフォードに攻め入ります
戦い方から
サー・アレックス・ファーガソンの勇退後、モイーズ、ファン・ハール、モウリーニョと続き、今のスールシャール体制までサポーターを満足させる結果を残せていないマンチェスター・ユナイテッドは今シーズンもここまで10位となっています。実はファーガソン以降、最も良い勝率を記録していたのがモウリーニョだそうで、今回はお互いに燃えているはず。ちなみにこの試合にスパーズが勝つと、スールシャールの首も相当怪しくなるそうです。
監督交代後は試合内容にもそれなりに満足の行く格好で、目下3連勝中のスパーズとは誰も当たりたくないでしょうね。ここまではウェストハム、オリンピアコス、ボーンマスときているので、まあ勝っていてもいい相手です。さあそしてユナイテッド、確かに順位は低いですが、選手の質はこれまでの対戦相手の中では一番優秀ですし、こんなに戦歴は悪いのに今シーズンはチェルシー、アーセナル、リヴァルプールとの対戦には敗れていません。さらにモウリーニョの凱旋ゲームとなれば、相手の選手の士気もより一層でしょう。
モウリーニョ体制になってからは比較的攻撃的なスタイルでしっかり得点も奪えています。強豪とみなした相手と戦うときは守備から入るイメージのあるこの監督がどのような戦術を用意していくのか注目です。とはいえ就任4日後にはリーグ戦を戦い、そこからずっと連戦なので、練習の時間はそこまで長くは取れていないはず。メンバーもある程度固めてやっているけれど、今日も同じスタイルで戦うのであれば、モウリーニョという監督のイメージが少し変わってきますね。
中盤の底の守備力を
おそらくメンバーはあまり変更してこないでしょう。ディフェンスラインは前回と同じ、変わる部分があるとすればダイアーの相棒と右ウイングです。ちなみに最近ウイングという表記を使うようにしているのは、今のフォーメーションを4-2-3-1ではなく、中盤正三角の4-3-3だと思っているから。配置はどちらも同じようなものなのですが、役割的にワイドがアタッカーの毛色の強い選手が使われるのでそうしています。
まずはボランチから考えると、一番重用されているダイアーは決まりです。その横をウィンクスにするかエンドンベレにするか。前節のエンドンベレにすると、色々動き回ってボールを引き出したり、ドリブルで持ち上がったりします。ウィンクスにすると攻撃のアクセントはつきにくいものの無難にボールを裁くようになる。ウィンクス、ダイアーペアの時は攻撃力が足りず、前半でダイアーが帰られましたが、ユナイテッドのようなチームを相手にするときはまずは安定感を求めてウィンクスを選ぶ気がしています。
それから右ウイングもとりあえずドリブルが選択肢となるモウラよりも、周りをシンプルに生かしたり、中盤の補佐にも気が利いているシソコかと思います。アウェー戦ということもあり、少し慎重になりそうですし、シソコの方が長距離運べますから。
いずれにせよ、不安な点は自陣バイタルエリアでの守備です。ここのところ自由にさせすぎていて、余裕を持ってミドルシュートを打たれている場面が目立ちます。ボランチ勢の中では守備で売っているはずのダイアーもそこまでフィルターになれていません。もちろん守備は誰か個人の責任だけではないけれど、まずは各々自分のポジションは守ってほしい。ウィンクスもエンドンベレも一発で行って簡単にかわされるシーンが多いので、ここは改善しないといけません。
問題の多いユナイテッドを倒して、4位のポジションを狙いに行こう。優勝は現実味はないけれど、上位は思っているより離れていない。
キックオフは日本時間28:30です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
FW ケイン
MF ソン、ダイアー、アリ、ウィンクス、シソコ
DF フェルトンゲン、サンチェス、アルデルヴァイレルト、オーリエ
GK ガッサニーガ
マンチェスター・ユナイテッド:予想フォーメーション
FW ラッシュフォード
MF マタ、フレッジ、ジェームズ、ペレイラ、リンガード
DF ショー、リンデロフ、マグワイア、ワンビサカ
GK デヘア