もっといい状態でこの試合を迎えるはずでした。
勝てるなんて思っていないよ
どうすればいいのだろう
およそ5年前、マウリシオ・ポチェッティーノがトッテナムの監督に就任してからというもの、スパーズは本当に強くなった。チャンピオンズリーグ出場を目指すクラブから、その優勝を目指せるクラブに変わった。ここ数年は実際に、ヨーロッパの名だたる強豪ともしっかり渡り合えてきた。いつぞやのレアル・マドリー戦はその象徴で、あれ以来、どんな相手にだって臆することはなくなった。ゆえにこの感覚はあまりにも久しぶりなものだ。どう考えても今日の試合には勝てそうにない。そんないいイメージは湧いてこない。
リーグ戦も折り返しを迎えたばかりだというのに、既にリヴァプールとは勝ち点差は2倍もある。19勝1分はあまりにも突出しすぎていて、スパーズが仮にそれなりのシーズンを送っていたとしても追随できていたとは思えないほどの差になっています。このまま行けば無敗優勝も全くの夢ではないし、プレミアリーグにある様々な記録を軒並み更新しそうな勢いでもあります。こちらは3試合勝利がないだとか、失点が止まらないとか言っている中で、リヴァプールはリーグ戦では当然のようにこの1ヶ月全て白星だし、そもそも5試合続けて失点すらしていません。
これが現実です。プレビューを書くようになって2年半くらい経ちますが、ここまで弱気に迎える試合はありませんでした。
さあ、その上で何が出来るのか。この試合の楽しみはそこにある。フットボールに絶対などないことは、去年身を以て証明して見せたはずだ。過去のモウリーニョを見ていると、こういう試合こそ真骨頂です。準備する時間は1週間しっかりありました。
バスを置いても構わないぞ
守りきれるとも思えないけど、それ以上に攻め勝てるとは思わないので潔く引いてほしい。そうして足掻いて戦う姿を見たい。相手にもけが人はいるみたいだけど、こちらはもっと多い。毎年ケインがいない時期はあるけれど、ミドルズブラ戦を見るに今年は例年以上に苦しみそうです。
前線からの守備の上手いラメラは今日のキーマンの1人になるかもしれません。まずは中盤からハードワークできないと話になりません。ここのところバイタルエリアでの寄せが曖昧でどの相手にも自由にやらせすぎです。ただリヴァプールの最大の武器は両サイドバック、特に右のアレクサンダー=アーノルドは驚異的なペースでアシストを量産しています。ここを止められなければ確実にやられるでしょう。
スリートップも強烈だし、中盤はよく走る。ディフエンスラインからも高精度のボールが出てくるとあればポイントは1つに絞れません。最後の最後の局面でどれだけ体を張れるか。最終的にはこれに尽きます。6ポインターと呼べないような差が既にあるので、どこまでスパーズの選手達のモチベーションが高く保てているのかはわかりませんが、せめて姿勢だけでも示してくれないと、このままではモウリーニョの首すら危うい。そんな状況だと思いますよ。
キックオフは日本時間26:30です。
トッテナム・ホットスパー:予想フォーメーション
FW モウラ
MF ソン、ダイアー、アリ、ウィンクス、ラメラ
DF フェルトンゲン、アルデルヴァイレルト、サンチェス、オーリエ
GK ガッサニーガ
リヴァプール:予想フォーメーション
FW マネ、フィルミーノ、サラー
MF ワイナルダム、ヘンダーソン、ララーナ
DF ロバートソン、ダイク、ゴメス、アーノルド
GK アリソン