[PL]第31節 トッテナム・ホットスパー vs ボーンマス

2022-2023 プレミアリーグ 第31節

Tottenham Hotspur 2 – 3 Bournemouth 

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:71勝27敗9分(勝率:66%)  

得点
14分:ソン・フンミン(Spurs)
38分:マティアス・ペーニャ(Cherries)
51分:ドミニク・ソランケ(Cherries)
88分:アルノー・ダンジュマ(Spurs)
95分:ダンゴ・ワッタラ(Cherries)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、クルゼフスキ
MF ペリシッチ、ホイビュア、スキップ(77’リシャルリソン)、ポロ
DF ラングレ(36’サンチェス(59’ダンジュマ))、ダイアー、ロメロ
GK ロリス
sub:フォースター、オースティン、タンガンガ、アボット、ディヴァイン、サール

ボーンマス
FW ビリング(89’セネシ)、ソランケ、クリスティ(66’アントニー)
MF ピーニャ(49’スミス)、レルマ、ロスウェル、タバニエ(89’ワッタラ)
DF ケリー、スティーブンス、メファム
GK ネト
sub:トラバース、ザバルニー、クック、ムーア、セメンヨ

なんかワクワクしたよね

 まあまあ皆さん高望みするのはやめましょう。もちろん4位以上は狙っていきますが、取れたらラッキーくらいの心持ちでいた方が良い。コンテが1年かけても変えられなかったチームがリフレッシュだけで強くなるわけないので。

 しばらくはメイソン暫定監督代行なのかと思っていたけど、ステッリーニいましたね。ブライトンのデゼルビも指揮していたので退場は取り消しになったのかな?メンバーはいつもと同じだが、ソンの役割を変えてきた。コンテは頑なにソンにビルドアップを求めていたけど、一番に本人的にもやりやすいであろう裏を狙うストライカー寄りのプレーを許している。というかケインを流れの中でトップ下的に使ってソンとクルゼフスキが前に出る形かな。去年の終盤に上手くいっていた形に戻した感じ。

 これでわかったけど、やっぱりソンは不調だったわけじゃなさそうだ。苦手なことを求められていただけ。点も取ったしそれ以外にもキレキレだった。さらにいうとペリシッチも調子を上げている。今まで通り孤立しながらサイドで仕掛けてクロスマシーンが求められ、左サイドの攻撃を一人で担っていた。攻撃面で言えば加入後で最も良い時期なんじゃないだろうか。

 幸先よく先制して雰囲気も悪くなかったのに、ラングレの負傷が混乱を産んだ。左利きのセンターバックがいなくなったのでロメロを左に回し、右にはサンチェスを入れたけどこれが致命的だった。

 まずはポロ、1失点目に限らず不用意なドリブルを仕掛けては奪われる場面が目立つ。押し込んでの最終局面で勝負するのならいいのだけど、低い位置でやるなら確実に抜けないといけない。3失点目も適当なヘディングのクリアが起点になった。あの場面はヘディングをした時点でおいって思ったよ。余裕を持ってトラップ出来たはずなのにあんな失い方をしたらもったいないだろうが。

 そしてサンチェス、投入されて2点を献上して史上最速で交代させられてしまう屈辱の試合になった。1失点目はポロとサンチェスどちらにも非がある。いつも通りといえばそれまでだが、サンチェスがボールを持っているのが怖いから、逃げのパスをポロに出したように見える。あそこからどう運ぶのか全く考えていない。爆弾ゲームのようにとりあえずボールを手放したかっただけだ。ロメロに見慣れているとあの無責任パスを容認しては上げられない。何年目だよまったく。2点目も1対1に完全に敗れていたし、交代は妥当。この先ラングレまでも離脱になるなら、スリーバックの継続は考えられないね。

 そのサンチェスを替えてからのガムシャラな前向きスタイルは見ていて面白かった。スキップも下げて5枚のフォワードをピッチに立たせてからの形はおそらく4-1-4-1で、ホイビュアをアンカーにインサイドハーフにケインとクルゼフスキ、右にダンジュマで左にソン、最前線はリシャルリソン。だったとは思うが、ケインが引き気味だった以外は力技だったので正直よくわからない。ポロもペリシッチもウイング出身のWBなのでそれも考えるとアタッカーが7人送り込まれたことになる。

 3-4-3よりもだいぶやりやすそうだったし、攻撃に迫力も可能性もあった。あのですね、この可能性があったという部分が肝です。ここ最近は点を取れている時期も1撃のカウンターが決まっていたりするばっかりで、攻撃自体が良かった印象は全然なかった。それがこの思考停止スタイルではちゃんと怖い攻撃ができていた。ボーンマスの守備陣はかなりの圧力を感じていたに違いない。同点に追いついた時は久々に身を乗り出して試合を見ていた自分がいる。結果的には敗れたものの、やっと面白い試合に巡り会えたなっていう感覚が残った。だから、うん。良かった。

 この先はもうとんでもなく厄介な相手しか残っていないので、サポーターの精神力が試されるような時間が待っているでしょう。毎試合期待しながらしすぎないように見るのがオススメです。

2022-2023シーズン 試合結果一覧

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