2023-2024 プレミアリーグ 第3節
Bournemouth 0 – 2 Tottenham Hotspur
Stadium：バイタリティ・スタジアム
得点
１７分：ジェームズ・マディソン(Spurs)
６３分：デヤン・クルゼフスキ(Spurs)
トッテナム・ホットスパー
FW ソン、リシャルリソン(60’ペリシッチ)、クルゼフスキ
MF マディソン(74’ロチェルソ)、ビスマ(74’スキップ)、サール(60’ホイビュア)
DF ウドギ(81’デイビス)、ファンデフェン、ロメロ、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub：フォースター、サンチェス、エメルソン、ソロモン
ボーンマス
FW ソランケ
MF クライファート(60’アントニー)、ロスウェル(46’クック)、ビリング(86’ムーア)、クリスティ(60’トラオレ)、セメンヨ(73’ブルックス)
DF ケルケス、ケリー、ザバルニー、アーロンズ
GK ネト
sub：ラドゥ、メファム、ヒル、セネシ
ポステコグルーバンザイ
内容も伴った大満足のユナイテッド戦の勝利から一週間。えてしてスパーズは殊勲の大勝利の翌週に不甲斐ない敗戦をしてムードに水を刺してくるクラブだった。ただ、不安より楽しみが勝つ一週間だった。幸せ。
良い時のチームは替えるな。なんか最近は聞かない格言な気もするが、ポステコグルーの選んだ先発は前節と同じ。あまり格差が生まれないで欲しいとは思うが、現状はこれで文句なし。というか試合内容も途中交代の選択も、総じて不満がない。何年も試合の感想の記事を書いていて思うんですが、不満がない試合って筆が進まないんですよね。見ての通り、良かったねって書いて終わりたい。
だから今日はこんな現状でも目にするここが問題じゃないかという2箇所について適当な考察をしてみる。
1つ目。ワントップはリシャルリソンで良いのか問題。少ないとはいえ訪れる決定機を決めきれず、後半には明らかにフラストレーションを溜め、集中力を切らしてしまい交代となった。中央に入ったソンは動きながらボールを引き出す動きが良くできているのと、ペリシッチが安定してチャンスを作れているので、最初からその並びでも良いのではないかという話だ。
そんなことない、リシャルリソンでいい！と強く言える材料は持ち合わせていない。2試合連続で途中から出てきて追加点を演出したペリシッチ目線で見ると、結果は出しているから最初から使えとも思える。難しい問題だ。でも先発のリシャルリソンが悪いプレーばかりかというとそうは思わない。前から追いかけてスライディングで奪いきれなかった後、すぐに立ち上がって守備のポジションを取り直す献身性は他の人にはない。たいていは歩いてゆっくりと戻るものよ。
精力的にプレスをかけ、ソンとは違う体を張ったポストプレーをする。ちゃんとリシャルリソンにしかない強みで泥臭く戦っている。レスターの岡崎のような働きだ。もちろん得点は求めたいが、絶対にそれは時間の問題だと思うし、性格的にも点が取れるようになると、周りが見えてもっといい動きをする。プレースタイル的に先発向きだから、もう少し我慢してみたい派です。ただ、ソンと場所を入れ替えるのはアリだと思っている。どうせサイドから1人で仕掛けるわけでもないし、クルゼフスキのクロスに飛び込む逆サイドのリシャルリソンは可能性ありそうじゃない？
思ったより長くなったけど2つ目。ウインガーが仕掛けない問題。これは1節か2節の時も言ったけど、ボールを持ったソンやクルゼフスキがドリブルで勝負しないのは、個人の能力だけの話ではないと思う。ポステゴグルーのスタイルでは不用意な奪われ方をするとカウンターに晒されるリスクが大きい。だからまず、ウインガー2人の考えることはボールを奪われないこと。そう見ると印象が変わってくる。
仕掛けを許容しないことでサイドの高い位置でボールを保持し、全体を押し上げることが出来ている。1節のペリシッチはすぐにドリブルの構えを取るので後ろの準備が出来ていない段階で奪われてカウンターを招いたり、どうせ仕掛けてしまうからと周りのサポートが薄くなったりしていた。ちなみに今日は改善されていた。
繰り返すけど、ソンとクルゼフスキの第一の役割は起点を作ることであって、崩しの絶対的な存在になることじゃない。だから多少物足りなく見えても起用されているし、そういう役割ならクルゼフスキのキープ力が群を抜いているのがわかる。仮説が間違えていたらごめんなさい。自信あるけど。
と、無理やりコメントを捻り出す必要があるほどに良い雰囲気でなんと3位。3年くらい前も開幕3連勝で首位だった記憶があるけど、あの時は試合内容が悪すぎであんまり手放しに喜べなかった。今は満足感が全然違う。サッカーって面白いねえ。
