[PL]第26節 チェルシー vs トッテナム・ホットスパー

2023-2024 プレミアリーグ 第26節

Chelsea 2 – 0 Tottenham Hotspur 

Stadium:スタンフォード・ブリッジ

得点
24分:トレヴォ・チャロパー(Chelsea)
72分:ニコラス・ジャクソン(Chelsea)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン、リシャルリソン(63’マディソン)、ジョンソン(78’ヒル)
MF クルゼフスキ、ビスマ(63’ホイビュア)、サール(63’ベンタンクール)
DF エメルソン(86’ロチェルソ)、ファンデフェン、ロメロ、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub:オースティン、ドラグシン、スキップ、ムーア

チェルシー
FW ムドリク(75’カザデイ)、ジャクソン(94’タウリアイネン)、マドゥエケ
MF カイセド、パルマー、ギャラガー
DF ククレジャ、バディアシル、チャロパー、ギルクリスト(85’アチームポン)
GK ペトロビッチ
sub:ペッティネリ、スタージ、キャストルディーン、ジョージ、ダイアー、ワシントン

前に進め

 シーズンも残り5試合というところにきて、スパーズの試合日程は苛烈だ。ニューカッスル、アーセナルに連敗しているタイミングに26節の延期分が入った。チェルシーは特に何も悪くないけど、前回対戦の11節で全てが狂い始めてしまったといっても過言ではなく、逆のこの試合をラストスパートのきっかけにしたいところだった。人生はそううまくできていないようだ。

 シーズン中盤を負傷者の多さに苦しめられ、ニューカッスルとの対戦時には相手の離脱者の数を見て、お互いに大変ですなと傷を舐め合ったりもしたものだけど、今のチェルシーが一番ひどい。よくこの選手層でポチェッティーノは頑張っているよ。ベンチの選手誰も知らないぞ。

 アーセナル戦を終えデイビスが負傷してしまい、スパーズは左サイドバックの本職が全滅してしまった。本当ならここが一番層が厚くセセニョン、ペリシッチ、レギロンまでも含めたら5人もいたはずなのに。今日はそこにエメルソンが入った。さらに連敗中で何かを変えたいと取った作戦はマディソンを外したことと、リシャルリソンを入れたことか。うん、特に効果的ではなかった。

 そもそもなんだけど、中盤を主戦場とする選手が7人もいてベンチからも外れている現状で、クルゼフスキを中盤起用するのはどうなのかと思った。たしかに最近のマディソンはシーズン序盤の王様感を失ってはいるものの、じゃあクルゼフスキとジョンソンがキレキレでどちらも外せないかというとそこまででもない。ヴェルナーがいない今、このスタメンの並びにするとアタッカーの替えがいなくなってしまうのにそれでも取るべき選択肢なのだろうか。今日のヒルは思ったよりはやれていたが、やはり戦力に数えるのは難しそうだったのに。

 今日のトピックは前半の途中かな?ピッチサイドでポステコグルーが激怒していた場面でしょう。点を取っても取られても泰然自若、直立不動の仏が、珍しく声を荒げていた。もちろん直接は何を言っているのかわからなかったが、流れてきた話だと「ボールを下げるな!前に運べ!」と叫んでいたとのこと。

 一概にどっちが良い悪いと決められる問題ではないとは思う。たしかにここ何試合も横パスやバックパスばかりで思うように前に運べない場面が多い。さらに前線からの守備も緩慢で、例えばソンあたりが全力のプレスをかけに行っているのに後ろがついてきていないのでソンのプレスが無駄になっていたりする。この辺は監督やコーチが明確に仕込めていないから実現できていないのか、原則は共有できているのに試合中に選手がビビって消極的なプレーを選択してしまっているのかは、外からはわからないからだ。しかしはっきりしていることは、シーズン最初の10試合ではそれがうまく行っていたということ。ポステコグルーはキーパーにボールを下げるのを許さない監督なんだと思うほど、あの頃は前に矢印の向いた試合ができていた。単に対策されたからという話だけではない気がしているが、まだ整理できていないので深入りはしないでおきたい。

 あとは今日もセットプレー2発でやられたということは無視したくはない。ちょっとあまりにも脆すぎる。必要性を感じないファールではあったと思うが、それよりも簡単にやられすぎだ。こんな確率でフリーキックやコーナーキックが失点に繋がってしまうとこの先勝てる試合なんて存在しない。ポステコグルーはセットプレーなど些細なことだというだろうが、プレー内容に関わらず、それが結果に繋がらないと信念はブレてしまうと思うのだ。魅せるためにやっているのではなく、勝つために戦っているのだから。もしビルドアップに苦しんでいる要因の一つが勇気を持ってプレーできていないということなら、守備の改善も考えないといけないと思う。

 対戦相手の並びを考えると想定できたシーズンの終盤ではあるけれど、このままの空気でシーズンを終えたくないよなとは思う。あ、でも補強をちゃんとしないとなとフロントに思ってもらうためには完璧順調な雰囲気でフィニッシュするのも違うのか。いやいやそんな気持ちでいたらどう応援したらいいのかわからないから、邪念は捨てて目の前に集中しよう。あと4試合で希望の端っこを掴もうぜ。

2023-2024シーズン 試合結果一覧

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