[PL]第25節 トッテナム・ホットスパー vs マンチェスター・ユナイテッド

2024-2025 プレミアリーグ 第25節

Tottenham Hotspur 1 – 0 Manchester United 

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:97勝39敗12分(勝率:66%)  

得点
13分:ジェームズ・マディソン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン(87’オドベール)、テル、クルゼフスキ
MF マディソン(63’サール)、ベンタンクール(78’ビスマ)、ベリヴァル(63’ジョンソン)
DF スペンス、デイビス、ダンソ(78’グレイ)、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub:キンスキー、ウドギ、スカーレット、ムーア

マンチェスター・ユナイテッド
FW ザークツィ、ホイルンド
MF ガルナチョ、カゼミロ(91’オビ)、フェルナンデス
DF ドルグ、マズラウィ、マグワイア、デリフト、ダロット
GK オナナ
sub:ハリソン、リンデロフ、ヘブン、アマス、コネ、フレデリクソン、フレッチャー、ムーアハウス

反撃開始

 ビッグニュースです。ついに負傷者が戻ってきました。もう一週間早かったらなという思いがないわけではないものの、ようやくまともにメンバーが組めます。ヴィカーリオ、ウドギ、マディソン、オドベール、ジョンソンと離脱していた11人のうち5人が帰ってきた。いやまだ6人もいないんかい。でもこれだけでだいぶ安心感がある。夜遅かったからスタメンだけ見て寝たんですけど、久々に今日はいけるぞと思ってワクワクできたもんね。対するユナイテッドのベンチはリンデロフ以外は出ればデビュー戦という惨状で少しだけ同情したよ。

 厚みが増したというだけでなく、2ヶ月ぶりに1週間を空けて試合に臨めたことで、スパーズはエネルギー全開だった。体力の回復とマディソンという攻守にリーダーシップを取れる選手の存在でチームは大きく変わった。怪我明けのために早い時間の交代となったが、今日のマディソンは凄かったね。ボールを持てば何かが起こる空気が常にあったし、本人もそのつもりでチームを動かしていた。

 大きく話を変えます。Jリーグが始まったので開幕戦を見たんですよ。ガンバvsセレッソの大阪ダービー。最近スパーズが上手くいっていないからここでも書いているように、上手くいっていない理由に自分なりの仮説を立てたり、問題点は見えてるんだけど、解決方法はまだわからないなって思っていたりするわけです。そんな状態で他のチームの試合を見ているといろんな発見がある。この日もそんなことを頭の片隅に置いてニュートラルに見ていたのです。試合の流れは前からプレスに行くガンバとそれから逃げずに繋いで崩そうとするセレッソという展開だった。セレッソのビルドアップがガンバのプレスを上回り徐々にセレッソ優勢の試合になった。スコアは5-2でセレッソの勝利で試合内容からすると妥当なものだったと思う。

 どんな狙いを持って試合に入ったのかと考えながら見ていた序盤から、この試合は違和感に溢れていた。ボールを握るセレッソはまだ最終ラインにボールがある状態なのに、ウイングは両サイドに広くポジションを取っている。詳細は割愛するけどその選手配置やどうビルドアップしていくのかという狙いが、あまりにもスパーズに似ていた。本当にそっくりだったから不思議に思って試合後に調べると、セレッソの新監督は優勝した時のマリノスでポステコグルーと仕事をしていたコーチだったのです。同じようなチームがあって面白いよという宣伝も少しありつつ、セレッソが上手くいっていたからこそ今のスパーズになくなっているものが見えて勉強になりましたということが言いたい。

 新発見でもないんだけど、まずは後ろから繋ぐ際にセレッソはある程度両サイドバックを使いながら前進していく。これ、スパーズも最初はそうだったよなと思った。サイドバックが高い位置をとって良いんだという戦術が変に浸透したせいで、ボール運びをするよりも移動することが優先になっていることが問題だという仮説はやっぱり当たっているんだろう。

 そしてもう一つは、セレッソの1点目のようにボールを追い越すように味方がどんどんゴールに向かって雪崩れ込んでいくことがなくなったというものやはり課題だと再認識した。ハイライトを見るだけでもしてくれるとよりわかると思います。ポステコグルーのサッカーが実現できていた時に似ているから。そしてなんでこんなに長々とセレッソの話をしているかというと、そんな感想を持って帰って見たユナイテッド戦の決勝ゴールはまさにそれが出来ていたから。あんなにペナルティエリアに選手が入り込んで生まれたゴールは久しぶりだよ。長さの割に中身の薄い脱線ですみませんでした。

 さて戻って次はヴィカーリオについて。キンスキーは足元の上手さが印象的でこれは先発争いが熾烈になるかと思っていたが、ヴィカーリオのセービング能力の高さにそんな思いは薄れてしまった。ただし、スーパーセーブと共に無駄なクイックリスタートからのボールロストも戻ってきてしまったことは気になった。一体離脱中に外から何を見ていたんだい。誰か教えてやってくれ。ジョンソンも相変わらずだったけど、オドベールが戻ってきたことで勝負しないウインガーであることに危機感を感じてくれそうだと期待してる。オドベールは体軽そうだったね。これからのアピール頑張って。

 あと最後にテルのことを。得意としているのは左ウイングなのかとは思うけど、中央での起用でも存在感はある。前評判通りに身体能力が高そうなのはルーズボールの反応の速さなので感じられる。ボールが来なければ受けにくるし、積極的にシュートを狙っていくところも若さゆえのギラギラ感があって良い。常に俺が試合を決めるんだという顔をしている。ただし止めて蹴るという基礎技術がどうも怪しいから、ポストプレーは乱れるしシュートは上手く飛んでいかない。これは年代別の中だと身体能力で何とか出来てしまっていたせいかもしれないね。高さや早さは努力で向上できる範囲は限られていると思うけど、ボールを扱う技術はこれからどうとでも出来るはずだ。ちゃんと自覚して磨いていければ凄い選手になれるだろうからレンタルとはいえ長い目で見ていきたい。

 ユナイテッドがこの2ヶ月間のスパーズくらいガタガタだったというのもあって、いつぶりかのリーグ戦連勝になった。休みが取れると選手の動きは全然違うし、途中交代でまたギアを上げることも出来てベンチまでいることの大切さとありがたみを感じられる試合だった。まだまだ具体的に何位を狙うと言える段階にはないが、実質的に大型補強をしたとも言える後半戦の巻き返しはこれからだ。

2024-2025シーズン 試合結果一覧

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