2023年1月25日、トッテナム・ホットスパーはビジャレアルからアルノー・ダンジュマをレンタルで獲得したことを発表いたしました。
選択肢になってくれれば
エヴァートン移籍がほぼ決まっていたところでの強奪だったようですね。条件には合意して、メディカルチェックを終えるだけになっていたタイミングでランパード監督が解任になり、バタついたところを狙ったのだとか。報道によると、買取オプションの付随するレンタルだそうです。オプションは強制ではないやつ。
2019-2020シーズンにはボーンマスの一員としてプレミアリーグを戦った経験があるらしいけど、あまり記憶にありません。ボーンマスは1年で降格したのでそのせいかも。なんとなく名前は知っているなあくらい。
左ウイングからセンターフォワードをこなす、両利きのドリブラーだそう。去年はCLでインパクトを残したとか。オランダ代表に定着こそしていないけど、選出された経験もあるらしい。国籍とポジションと年齢を見るだけでベルフワインが思い出されるぜ。
今年のスパーズはリシャルリソンの獲得もあって、アタッカーは充実していると思われていた。しかし蓋を開ければクルゼフスキとリシャルリソンは半分くらい離脱するし、ブライアン・ヒルは信頼されていない。ルーカス・モウラは有休消化を決めたようでずっといない。結局今年もソンとケイン頼みだ。そして最悪なことに、ソンの調子が上がってこない。
どんな選手も奪えなかった左ウイングのポジションは今ならチャンスだと言える。リシャルリソンもその候補だが、コンテ曰く「100%のコンディションにない」とのことなので、十分にダンジュマにも可能性がある。現状は3番目の選択肢かもしれないが、1点でも取れば十分にひっくり返せる序列だ。少なくとも途中交代での出場機会なら次の試合にでも回ってくるだろう。
半年レンタルの選手にゆっくり馴染むまでの時間はない。これは感覚的なものかもしれないが、シーズン序盤はリシャルリソンが出れば空気が変わる感覚があったのに、最近はスパーズのどんよりした雰囲気に飲まれて同じ色を纏ってしまっているように見える。ダンジュマにはいい意味で空気を読まないプレーで新しい風を吹かせてほしい。誰にも遠慮する必要はないから、結果にこだわってゆけ。