[PL]第2節 トッテナム・ホットスパー vs チェルシー

2017-2018 プレミアリーグ 第2節

Tottenham Hotspur 1 – 2 Chelsea

Stadium:ウェンブリー・スタジアム

得点
24分:マルコス・アロンソ(Chelsea)
83分:ミシー・バチュアイ(OG)(spurs)
88分:マルコス・アロンソ(Chelsea)

トッテナム・ホットスパー
ロリス、ダイアー(68’ソン)、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、トリッピアー(90+1’ヤンセン)、ワニャマ 、デンベレ、デイビス(80’シソコ)、エリクセン、アリ、ケイン
sub:フォルム、ヴィマー、カーター・ヴィッカース、ウィンクス

チェルシー
クルトワ、アスピリクエタ、リュティガー、クリステンセン、モーゼス、カンテ、ルイス、バカヨコ、アロンソ、ウィリアン(78’ペドロ)、モラタ(78’バチュアイ)
sub:カバジェロ、トモリ、ムソンダ、カイル、ケネディ

ウェンブリー・スタジアムの歴史上で初めてのプレミアリーグでの使用となったゲームでした。
結果は1-2で敗戦
終始押し込んでいただけに悔しい結果です。

スポンサーリンク

チェルシーの思惑通りの展開に

負傷者と退場者が続出し、2節目にして早くも満身創痍のチェルシーのコンテ監督は昨シーズン無類の強さを誇った3-4-2-1からフォーメーションを変更してきました。
攻撃的な選手がウィリアンとモラタしかいないメンバーなので3-5-2かと思いきや、ウイングバックがかなり低い位置を取るため5-3-2といった方が良いでしょう。
3バックはアスピリクエタ、リュティガー、クリステンセンで、普段はセンターに入っているダビド・ルイスを一列上げてアンカーの位置で起用してきます。その横をカンテと、バカヨコが走り回る。
今日のチェルシーは非常に守備の意識が高く、2トップを前線に残して、常に5-3のラインを敷き、スペースを消してきました。

対するスパーズはダイアーをセンターバックの一角に配置し、3-4-2-1でした。
右には怪我から戻ってきたトリッピアーが復帰します。
ホームスパーズはいつも通りのサッカーです。素早いプレスで相手の攻撃の芽を摘み、チェルシーが無理して出てこないため、ポゼッションを高めて押し込む時間帯が多かったです。

試合を通じてトッテナムがボールを握り、チェルシーがカウンターで応戦するという展開でした。
が、これはチェルシーのプラン通りの展開で、バカヨコ、カンテという走力とボール奪取力に秀でたセンターハーフが自由な配球を許してくれず、思うようにスパーズは攻撃を作れません。

MOMは2得点のマルコス・アロンソかもしれませんが、最も効いていたのはアンカーのダビド・ルイス
常に嫌な位置を取り、持ち前のアグレッシブな守備で攻撃の芽を摘み取り、そして機を見るや攻撃参加でも脅威となります。
先制点のフリーキックもダビド・ルイスのミドルシュートに飛び込んだデル・アリのファールでした。
あのファールは不用意なものでした。シュートコースを切れば良いところを足に行ってしまったのはアリのミスです。アロンソのフリーキックが見事だったことは間違いないですが。

同点に追いついた後、勝ち越し弾を決めてしまうチェルシーの底力は恐ろしいものですが、あのシーンもボールを受けたワニャマの判断が遅れているのを見逃さなかったダビド・ルイスの果敢なタックルからでした。ワニャマにかわされればカウンターのピンチだった局面で攻めのディフェンスができるルイスはさすがでした。

スポンサーリンク

やはりサイドは補強が必要だ

先制を与えたことでスパーズはより難しくなります。
隙を見て一点を奪い、守りきるのがミッションだったチェルシーなので落ち着いて守備を組んできました。
中盤3枚が強固なチェルシーに対抗すべく、途中からダイアーを一列上げて4バックに変更しました。
ダイアー、ワニャマ、デンベレで対応し、中盤の戦いをイーブンに持ち込むもこの日の課題は両サイドでした。

昨年はウォーカー、ローズで勝利でしたサイドの攻防でしたが、トリッピアー、デイビスでは完全に負け。
もちろん、両サイドバックに加え、カンテとバカヨコがプレッシャーをかけるというコンテの作戦も一因でしたが、トリッピアも
デイビスも独力でしかける力がないため、ボールを受けても前を向くことができません。
デイビスはゴール前のスペースへのフリーランニングでいくつかチャンスを作っていましたし、そういうアイデアを持ち、実行できるようになったのはローズの離脱以降、試合に出続けてきた経験値なんでしょうね。
対するトリッピアーは目立ったプレーはありませんでした。
彼が一番手にウォーカー=ピータースが控えではやはり心許ないです。

この二人で行くのであれば、サイドに人数をかけられるよう、サイドハーフかウイングを置く方法もあると思いますが、その適性があるものソンとシソコ、エンクドゥくらいなので現状では厳しいか。誰かをスタメンから削ることにもなりますし。

試合中に修正できた部分は評価できる

前述したフォーメーションの修正に加え、ビルドアップの方法も変化を加えていました。
中盤センターと3センターバックの守備が堅いため、デンベレ、ダイアーが低めのサイドに開いてボールを配球することと、積極的にサイドに流れたケインを起点に攻撃を作っていました。
特にケインはボールをよく収めてくれて、個人技で打開する場面も見られました。いくつか決定機も迎えますが決めきれず、結果的に勝敗を分けることとなりました。
ちなみにケインはプレミアリーグにおいて8月にゴールを決めたことはないようです。

また、デンベレのドリブルも非常に効果的で、バカヨコやルイスのような相手にもまるでパワー負けしていませんでしたし、何ならドリブルを止められたシーンなんてなかったのではないでしょうか。
中盤での存在感は凄まじく、調子悪目立ったワニャマの分も戦えていました。

次節は26日のバーンリー戦です。再びホームのウェンブリーで。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。