[PL]第26節 リヴァプール vs トッテナム・ホットスパー

2017-2018 プレミアリーグ 第26節

Liverpool 2 – 2 Tottenham Hotspur

Stadium:アンフィールド・ロード

得点
 3分:モハメド・サラー(Reds)
80分:ヴィクター・ワニャマ(Spurs)
91分:モハメド・サラー(Reds)
95分:ハリー・ケイン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
ロリス、トリッピアー、D・サンチェス(71’ラメラ)、フェルトンゲン、デイビス、ダイアー、デンベレ(79’ワニャマ)、エリクセン、アリ、ソン(92’ジョレンテ)、ケイン
sub:フォルム、オーリエ、シソコ、ウィンクス

リヴァプール
カリウス、アーノルド、ロブレン、ダイク、ロバートソン、ジャン、ヘンダーソン(65’ワイナルドゥム)、ミルナー(78’マティプ)、サラー、フィルミーノ、マネ(65’チェンバレン)
sub:ミニョレ、モレノ、イングス、ソランケ

白熱の展開で劇的ドロー!

と言えたら良かったのですが、なんとも酷い展開になりました。
一番目立っていたのは名物審判ジョナサン・モス。
この人はいつも話題の中心だなホント

スポンサーリンク

〜80分

ユナイテッド戦で衝撃の11秒弾を叩き込んだスパーズは今度は2分40秒での失点で試合が始まります。ゴールキックからのグダグダに誰を狙ったのかまるでわからないダイアーのふざけたパスミスをサラーに拾われて先制ゴールをプレゼント。ビックゲームの立ち上がりにしてはあまりにもお粗末すぎる。ダイアーも失点に直結するミスが多すぎる。忘れられがちですが、直前に大きく空振りしているサンチェスも絡んでいます。

失点シーンだけでなく、前半はリヴァプールのハイプレスに完全にハメられて、全くボールを持ち上がれません。後ろではフェルトンゲン、センターではデンベレが孤軍奮闘といった状態で全く試合になっていませんでした。

ケインとソンを2トップにして中盤はデンベレを底に置き、右にダイアー左にアリのダイヤモンド型。これが全くの愚策に見える。ワンボランチなので守備時には本職でないサイドハーフの2人が中央に絞り気味になり、両ワイドをケアしきれなくなっていた。そこをもともと強力なウイングに加えサイドバックやセンターハーフも絡み、攻撃の起点にされてしまう。スパーズはせっかく中央に人数を割いているのにリヴァプールはシンプルにスペースにボールを放ってくる。それほど前線のスピードと破壊力には自信を持っていたし、なあなあのボールになればプレッシングで奪い返してチャンスにしてやる!という気合いに満ち溢れていた。

後半は打って変わってスパーズペース。ポゼッションは7:3ほどでほぼリヴァプール陣内でプレーできていました。フォメーションは前半と同じでやり方を少し変えました。サイドの、特に左のベン・デイビスが不自然なほど高い位置を取り、相手に圧力をかける。裏はフェルトンゲンがケアすることでサラーをなんとか抑えていたし、アーノルドが上がれなくなってくるとリヴァプールの攻撃は単発なものばかりになりました。

今シーズン逆転負けのないリヴァプールと逆転勝利のないスパーズの一戦はこのまま終わるかと思いきや、交代で入ったワニャマのファーストプレーでの異次元のミドルシュートがネットを揺らし、同点に追いつきました。リヴァプールはこの時点で3人の交代枠を使いきり、逃げ切りモードにシフトしていたのでかなりがっくりきたことでしょう。

そしてこの試合はここからが本番でした。
もはやこれまではただの前座。見逃した人は80分以降だけでも見るべき。

スポンサーリンク

81〜

まずは一つ目のPKのシーン。
アリのスルーパスにケインが抜け出し、キーパーをかわしたところに手が引っかかりPKの判定。議論は2つのポイントに。

まずはそもそもオフサイドではないかというところ。線審は旗を上げていたものの、主審との協議の末オフサイドではないという判定になった。なぜかというと、パスを出した瞬間のポジショニングはオフサイドポジションだったけど、ロブレンのクリアミスがケインの足元に転がったから。パスからプレー関与までの間に誰かに当たっただけなら最初のポジション次第だけど、相手のパスをカットするだけならオフサイドにはならない。ほとんどの審判がオフサイドを取るような場面だったけど、この試合はとらなかった。そして確かに規則上クリアミスならオフサイドではない。

続いてはケインのダイブ疑惑。これは怪しいかなと個人的には思います。おそらく倒れるほどには触れていない。しかしカリウスの飛び込みが深かったのもまた事実で、怪我を防止するためにはあそこは飛ぶのが普通です。いや、ダイブという意味ではなく避けるという意味で。大げさにPKをアピールしていたわけでもないし、今季のプレミアでは試合中に見逃されたダイブには後から罰則が与えられるルールがあるので裁定は協会に任せましょう。

長く書きましたが、このPKはカリウスが止めてゴールならず。ケインがPKを外したのって結構珍しい気がする。
そしてここからさらにゲームはヒートアップします。

91分にスローインを受けたサラーが一人で3人をかわし、さらに冷静にロリスの上を通すシュートで勝ち越し。アンフィールドは凄まじい盛り上がり。あの最終盤にあんなプレーができるなんて凄すぎる。これでケインと得点ランキングで並びました。今季のスパーズ戦では2試合3ゴール

そして問題のラストプレー。
スローインをジョレンテがすらし、飛び込んだラメラがファン・ダイクに蹴られて再びPKの判定。何が問題だったのかって、近くで見ていた主審はノーファールとジャッジしたにもかかわらず、線審がフラッグを上げていてPKとなったこと。めったにお目にかかれない判定でした。この日一番の音量でリヴァプールサポーターのプーイングがなり響く中、2度目のPKにチャレンジしたケインが今度は決めて再び同点。そしてゲームセット。

いやはやこれは文句あるでしょうね。リヴァプールサポーターは。判定の是非もそうだし、それに至るまでのプロセスも悪かった。両方とも主審と線審のあやふやな協議の末にスパーズよりの判定が下ったわけですから。なんか素直に喜べない複雑な気持ちになりました。ただ明らかに悪いのは審判で別にスパーズが金を積んだわけでもない。これであーだこーだ言われるのはわけわかりません。まあ言いたい気持ちはわかるけどさ。冷静になればとられてもおかしくない場面だったってのはわかるだろうに。

なにはともあれ負けなくてよかった。しばらく経てば内容なんて忘れられるし、記録に残るのは勝ち点だけ。あとケインのプレミア100ゴールも残っていくね。おめでとう!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
NO IMAGE
最新情報をチェックしよう!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。