[FA]準々決勝 スウォンジー・シティ vs トッテナム・ホットスパー

2017-2018 FAカップ 準々決勝

Swansea City 0 – 3 Tottenham Hotspur

Stadium:リバティ・スタジアム

得点
11分:クリスティアン・エリクセン(Spurs)
45分:エリク・ラメラ(Spurs)
62分:クリスティアン・エリクセン(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
フォルム、トリッピアー、サンチェス、フェルトンゲン、デイビス、モウラ(73’ジョレンテ)、E・ダイアー、ラメラ(81’アリ)、シソコ、エリクセン、ソン
sub:ロリス、アルデルヴァイレルト、フォイス、オーリエ、デンベレ

スウォンジー・シティ
ノルフェルト、ノートン(46’ナルシン)、ホールン(81’ロバーツ)、モーソン、バートリー、オルソン、N・ダイアー(86’ルートリッジ)、ソンヨン、キャロル、クルーカス、アブラハム
sub:ムルダー、フェルナンデス、ブリットン、バイアーズ

この日のトッテナムは強かった。
終始ペースを握って戦い、完勝です。

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ミドルレンジからの3発

スタメン総入れ替えを予想していましたが、外れました。準々決勝からは本気度も変わるようで、およそ1.5軍と言える構成になりました。最前線にはジョレンテではなくソン・フンミンが入ります。これが今の序列。センターバックもリーグ戦のままきたということは、よほどけが人が出ない限りはフォイスの今シーズンの出番は終了と言えるでしょう。そしてアルデルヴァイレルトももしかしたら実戦の調整という形はないかもしれません。

立ち上がりからトッテナムがボールを握り、スウォンジーが5バックで応戦するという構図で試合は推移していきます。スワンズはラインコントロールの意識を高く持っていて、5バックは1歩でも2歩でも高いラインを保とうと努力していました。中盤の4枚の位置に合わせて間のスペースを空けないように気を配っています。約束事はしっかり守られていて、スパーズはボールを入れにくいし、入ってもすぐ囲まれるので、やりにくそうではありました。これは最近の好調ん一つの要因なのかと。

ただ、これだけ長くボールを握られていると、どうしても綻びができる瞬間はあるわけで、バイタルエリアに上手くボールを入れられた時の対応が最悪でした。選手の位置取りは悪くないのに全員がアリバイポジショニングするだけでボールを持っている選手に寄せていかない。3点目は難しかったかもしれませんが、エリクセンの1点目とラメラのゴールは止められたはずのものでした。あれだけ余裕を持って前を向かせたらこのレベルの選手はなんだってできます。

スワンズは試合を通じてチャンスらしいチャンスは後半立ち上がりの一発くらいではないでしょうか。フォルムは見事なセーブ。キーパーの序列は簡単には変わらないけど、控えにいるにはもったいないくらいのキーパーです。主にカップ戦でしか見ないけど、なかなかの安定感、安心感です。

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シソコ、ラメラ、モウラ

普段はベンチスタートが多いのはこの人たち。その出来はどうだったか。

まずはラメラから。トップ下に入り、細かく動きなおしてはボールを受けて攻撃のリズムを生み出していました。そして良いなと思ったのが、時々ボランチの位置まで降りてボールを前に運ぶ役割を担おうとするところ。いつもはエリクセンだけがこの仕事をこなしていますが、今日はエリクセンとラメラのどちらかが降りて、どちらかがバイタルでボールをいけるという配分が出来ていました。エリクセンが不在、もしくは不調時に攻撃が停滞する要因はこの動きをする選手がいないからだと思っています。ようやくラメラが本調子に近づいてきましたね。かなり良かったと思います。

続いてはモウラ。ボールを持てばやはり違いを出せる選手です。ただ、ちょっと前半は存在感が希薄でした。ラメラやエリクセンを中心に細かくパスを刻む攻め方をしている時はどうも入ってこれません。右に開いて待っているだけなので、パスを出す方も使いにくそうでした。先発で使うのにはまだまだコンビネーションが出来上がっていないのかな、と思わせてしまう出来でした。後半に左サイドに移ってからは生き生きとし始めます。スペースのある中でボールを受けるとややエゴイスティックに仕掛けていきます。点差もあったし、ライバルが結果を出している中なので気持ちはわかりますし、数字にこだわってギラギラするのは良いことです。ただちょっと成功率が低かった。味方のランニングを無視していくならシュートまではいかないといけません。

最後にシソコ。
今日はダイアーとボランチを組みました。後ろ目でパスの中継地となるダイアーに対して、スペースを見つけてはボールを運んでいくシソコの組み合わせは悪くなかったと感じます。スウォンジーは全体的にプレッシャーが薄めだったので、シソコはガンガン仕掛けていました。ボールの持ち方なんかは違うけど、役割的には良い時のデンベレと同じです。デンベレと違うのは運んでさばいた後にゴール前まで走りこむ姿勢です。今日は結果にならなかったけど、あれは相手にとって怖いものでしょう。相棒が守備専門のダイアーだとボランチシソコはやりやすそうでした。

これで昨年同様、FAカップは準決勝に挑戦できます。去年はここでチェルシーに敗れましたが今年はどうなるでしょうか。念願のタイトルまであと二つです。

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