[PL]第8節 ブライトン vsトッテナム・ホットスパー

2019-2020 プレミアリーグ 第8節

Brighton & Hove Albion 3 – 0 Tottenham Hotspur

Stadium:ファルマー・スタジアム

得点
 3分:ニエル・モペー(Seagulls)
32分:アーロン・コノリー(Seagulls)
65分:アーロン・コノリー(Seagulls)

トッテナム・ホットスパー
FW ケイン
MF ソン(73’モウラ)、ダイアー、エリクセン、エンドンベレ(46’ウィンクス)、ラメラ
DF デイビス、フェルトンゲン、アルデルヴァイレルト、シソコ
GK ロリス(8’ガッサニーガ)
sub:サンチェス、フォイス、スキップ、アリ

ブライトン
FW モペー
MF モーイ、スティーブンス(91’マーレー)、コノリー(80’ビスマ)、グロス、アルゼート(88’ボン)
DF バーン、ウェブスター、ダンク、モントーヤ
GK ライアン
sub:バトン、バログン、マーチ、ジャハンバフシュ

歴代最低の試合を見ました。
絶望的なほど何もできず。大敗です。

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アクシデントは言い訳にならない

アウェーで10試合ほど勝てていないトッテナムとホームで同じくらい勝てていないブライトンの一戦です。スパーズは連戦していたウィンクスとローズをターンオーバーし、懸念だった右サイドバックにはムサ・シソコを抜擢しました。そしてダイアーは今期プレミア初先発です。

ブライトンはプレシーズンに監督を変えてから、スタイルを大幅に転換したらしい。丁寧にパスを繋ぎながら攻撃を構築してきます。はてブライトンが良すぎたのか、スパーズが悪すぎたのか。序盤からの流れを変えることは一切できないまま、完全敗北となりました。

先制点はこちらから見て左サイドから上がったクロスにロリスがキャッチとパンチングの判断を誤り、こぼしたところに詰められての失点です。そしてこの場面で、ゴールだけでなくキャプテンも失うことになりました。倒れ込んだ瞬間から、プレー続行不可能であることが明確な苦悶の表情を浮かべていたロリスは3分のプレーを最後に負傷交代です。骨折か脱臼はしていると思われますので、長期離脱は免れないでしょう。フォルムの後釜を獲得しなかったことで、信頼できるのはガッサニーガだけになりました。どうするつもりなのでしょうか。

この失点シーンだけでなく、やはりシソコのサイドバック起用は失敗でした。攻撃時はまだしも、守備時のポジショニングだったり、奪いに行くタイミングだったりがどうしても良くない。パワーに任せて奪いにいって不要なファールを連発していました。あの守備は360度スペースのある中盤だからできること。これに関してはチョイスミスですが、他の候補が本職センターバックのサンチェスとフォイスしかいないのもまた事実。ウォーカーピータースはまた3番手以下に逆戻りの扱われ方なので。

まあでも今日に関して言えばシソコの出来などどうでもいいです。決して調子のいいとは言えないブライトンに好きなようにやられてしまった。普段は「今日の試合は負けに値しなかった」などという常套句が定番ではありますが、この試合は完全に妥当な結果だった。本当にスパーズは弱かったよ。

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守備をしない選手たち

2試合で10失点はディフェンスラインの責任だけではありません。むしろほぼ前線の選手の責任です。

キャプテンマークを巻くと運動量の上がるケインを筆頭に、前からプレスをかけにいく意識は見せますが、そのほとんどが個人個人が勝手に追っかけているだけで、そのプレッシャーで焦って蹴らせることはあっても、効果的に回収できた場面はかなり少なかった。それどころか、適当にプレスをかけるために、繋がれてしまうと後方には広大なスペースが広がってしまい、相手の利益になっている始末。ハイプレスとは闇雲に頑張ることを言うわけではないのですがね。

そうしてプレスで守備の責任を果たした気になっている前線の4人ほどは、真面目に戻って守備をしないので、後方の負担は増すばかりです。かといって後ろがボールを奪っても、ボールを引き出す動きが少なくて、すぐに回収される場面が目立ちました。これにはボランチも問題があると思っていて、かつてはデンベレやいい時のワニャマが巧みなキープでビルドアップの要になっていたのですが、今は素早く捌くウィンクスと縦に運ぶだけのシソコとエンドンベレなのでボールが収まらないのです。

真ん中のラインが弱いので、サイドに逃げることになるけど、追い込まれた上でのサイドなので、相手も奪いやすい。ビルドアップがうまくいかないのにディフェンスラインは(そう言われているのだろうけど)繋ぎたがるし、結局出しどころがなくてロングボールになってしまうしで、反撃の糸口さえこの試合にはありませんでした。強いて言えば途中から入ったルーカス・モウラがいい動きを見せてくれた2回くらいのチャンスのみでした。少なくとも、4点を奪いに行くべきチームの攻撃ではまるでありませんでした。

このタイミングで2週間空くのは本当に助かりました。連戦ならズルズルいっていたに違いない。サポーターの気分は沈んだままになるけれど、代表に行かない選手だけでもなんとか浮上するきっかけを見つけておいてほしい。

2019-2020シーズン 試合結果一覧

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