2020-2021 プレミアリーグ 第15節
Wolverhampton Wanderers 1 – 1 Tottenham Hotspur
Stadium:モリニュー・スタジアム
得点
1分:タンギ・エンドンベレ(Spurs)
86分:ロマン・サイス(Wolves)
トッテナム・ホットスパー
FW ケイン、ソン(84’ラメラ)
MF レギロン(63’ベルフワイン)、ホイビュア、エンドンベレ(70’シソコ)、ウィンクス、ドハーティ
DF デイビス、ダイアー、サンチェス
GK ロリス
sub:ハート、ロドン、アルデルヴァイレルト、オーリエ、タンガンガ、アリ
ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ
FW シルバ
MF ネト、モウチーニョ(83’オタソウィエ)、ポデンセ(91’フェレイラ)、ネベス、トラオレ
DF マルシャル(75’ノウリ)、サイス、コーディ、セメド
GK パトリシオ
sub:ルディ、ホイバー、キルマン、ペリー、カンドル、コルピーヌ
こう何度も同じやられ方するのは如何なものかね。
また、同じ失敗をした
これで直近のプレミア4試合で2分2敗。逆に今の順位を維持できていることが不思議に思えてきた。言われてきたようにモウリーニョのスタイルは結果が出ていないと見ていてストレスにしかならない。前向きなコメントは浮かんでこないよ。
ウルブズに合わせたかったのか、起用できる前線の選手が少ないからなのか珍しくスタートから3バックを選択した。今日アルデルヴァイレルトではなくサンチェスだったのは、スリーの右でWBのカバーリングが主な仕事になるならスピードのある選手が良かったからじゃないかと思っている。
余談だけど試合の冒頭に解説が「サンチェスに足りないのはプレミアリーグの経験値でしょうね」みたいなことを言ってたけどさすがにそれはないでしょ。何年いると思ってるのよ。それにもうスパーズのCBの選手層を見ると決して育てていく若手でもないし。ちなみに今日は悪くなかったよ。
あと、ウィンクスが先発したおかげでビルドアップの時のボールの預けどころは増えていたとは思う。シソコはあまりボールを受けたがらないが、ウィンクスは触ってナンボの選手なので選択肢が増える。ただもう少し持って運ぶなり何なりしてくれないと意味がない。散らすことしかできないウィンクスと運ぶことしかできないシソコ。ここのポジションを何とかしたいと感じた。
ウルブズはやはりとても良いチームだった。前線はどの選手もボールを持ったらまず仕掛けようという気概があるし、それをサポートする周囲の選手たちの動きの質が高い。ボールを離したら必ずリターンを受けるために走るし、それも定石通りではないので撹乱される。長年あのチームにいたドハーティはスパーズにいてもそれらしき動きは見せていたけど他の選手の理解が追いついていないので生きていなかった。ウルブズは必ず3人くらいは近くにいてそれぞれ動きでアイデアを出しているのにスパーズにはそれがほぼなかった。
とはいえレスター戦で怒られたのか前線のケイン、ソン、エンドンベレは誰か2人が必ず落ちて受けようとする意識は強くなっていて、その辺はだいぶ改善されていたし、守備時はソンとエンドンベレが左右に降りて5-4-1にするルールはスムーズに実行できていた。しかし早めに先行して気持ちが受けに回ったことで、次第に前に出られなくなっていく。
ボールを奪ったら、まずはケインやエンドンベレが時間を作ってくれているのに、後ろから飛び出していく選手が全然いない。そのため、前に運ぶごとに窮屈になっていって、何もできずに回収されるばかりだった。後半におそらく中盤に空きはじめていたスペースを埋めるためにエンドンベレを下げてからは、さらに前の起点すらなくなった。ケインは奮闘していたが、あまりにもソンが消えていた。
中盤にホイビュア、ウィンクス、シソコと並べても、みんな頭にあるのはリスク管理だけなので、前に行くのをためらってしまう。サイドバックもデイビスとドハーティ。身体能力に物を言わせてスプリントするタイプではないだけに、前の選手はサポートがなくて孤立していた。
今日のような試合展開を見るのは初めてのことじゃない。というか終盤の失点で勝点を落とした試合はほぼこれだ。わずか1点のリードで前に出ることをやめてしまい、後半サンドバックになって守りきれない。やっぱりポゼッションもできるようにならないとダメだわ。
でもまずはその方向転換よりも、勇気を持って追加点を取りに行く姿勢を持つことだろう。あまりにも腰が引け過ぎている。1点差くらいで満足してしまう思考を変えないといけない。今日のような試合を見せられて、モウリーニョの言う「試合をコントロールできていた」って言うのは意味がわからないよ。
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