[PL]第7節 トッテナム・ホットスパー vs アストン・ヴィラ

2021-2022 プレミアリーグ 第7節

Tottenham Hotspur 2 – 1 Aston Villa 

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:43勝17敗6分(勝率:65%)  

得点
27分:ピエール・エミール・ホイビュア(Spurs)
67分:オリー・ワトキンス(Villans)
71分:マット・ターゲット(OG)(Spurs)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン、ケイン、モウラ(89’ヒル)
MF スキップ、エンドンベレ(76’ロチェルソ)、ホイビュア
DF レギロン、ダイアー、ロドン、エメルソン
GK ロリス
sub:ゴッリーニ、サンチェス、ロドン、ドハーティ、ウィンクス、アリ、スカーレット

アストン・ビラ
FW ワトキンス、イングス(89’アーチャー)
MF ターゲット、ルイス、ラムジー(69’ブエンディア)、マッギン、キャッシュ
DF ミングス、ハウス(81’トラオレ)、コンサ
GK マルティネス
sub:スティアー、トゥアンゼベ、ヤング、マカンバ、バイダス、エルガジ

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整ってはきたようだ

 内容も結果も最悪だった9月が終わって流れを変えたい今日の試合。先週の試合をだいぶ反省したらしく、選手たちの姿勢から変化が見られた。まだまだな部分も多いけれど、まずは良くなった事を喜びたい。

 中盤の配置を正三角形に置き直したことで役割がはっきりしてそれぞれが動きやすくなった印象だ。エンドンベレは苦手な守備に忙殺されることはなくなったし、インサイドハーフがサイドの守備に出ていくのではなくウイングにやらせる方がやっぱり慣れがあるようだ。

 攻撃も変更点があって、ボランチ2枚を下り目でサイドバックを上げる。ソンとモウラは内側のやや低い位置にいてボールをまず引き出そうとしていた。この2人がチャンスメイクに徹したおかげで、待つだけの選手が3人並んでいるような事態は避けられた。これは大きい。

 ただこの役割を担わせるならモウラではなくロチェルソでもいいんじゃないかとは思った。より味方を生かしたり、適切なサポートが出来るのはロチェルソの方だ。それでもモウラにしたのは困った時のドリブルに期待したのだろうが、あれは割と諸刃の剣で、変な奪われ方でピンチを招くきっかけにもなるのでずっと頼り続けたくはないね。今はまだ、スムーズな連携が作れていないから個に頼りたいのだろうけど。

 反対のソンは圧倒的な選手だった。近年はフィニッシュワークに専念しがちな面もあるが、加入してしばらくのように今日はサイドからの突破でチャンスを作ることを優先してくれた。昔ほど仕掛けていかなくなっていたが、出来なくなったわけではなかったらしい。攻撃面だけでなく、奪われた後の猛然としたプレスバックもチームに戦う姿勢を見せつけるものだった。思えば3年前くらいのソンはいつでもこれができる選手だった。取り戻しておくれ。

 中盤の配置を変えたこと。ウイングのポジションをやや下げたこと。これだけでだいぶバランスは改善された。ヴィラはものすごくタフで戦えるチームだったけど、今日のスパーズはその強度と向き合っても負けないチームだった。熱くなるべきダービーで出来なかったことがこんなすぐに良くなるとは、ね。

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もう1人のMVP

 アンケートを取ればこの試合のMVPはソン・フンミン。2点目はオウンゴール扱いになったとはいえ、ほぼ2アシストといって良いでしょうし、それ以外のプレーでも存在感抜群だった。

 だからこそ影が薄れてしまってはいるが、もう1人すごかった選手がいる。クリスティアン・ロメロだ。前半の早いうちのワンシーンで、ボールをもったロメロが動きのない前線に檄を飛ばしている場面があったが、あれが出来る新加入の23歳とは頼もしい。怒られてからは、確かにパスが回るようになっていた。

 そして何より本職の守備面でも格の違いを見せていた。対人での処理、カバーリング、シュートブロックとロメロが防いでいたピンチのシーンは数え切れないくらいあったと思う。正直サンチェスだったらもう1点くらいはやられていたかも。既にロメロがいるだけで安心感すらある。なんて頼もしいことか。

 2人に次いでホイビュアにも触れておきたい。もはや彼の活躍ぶりは当たり前になってしまっていて申し訳ないが、守備だけでなく点を取る選手になってきている。モウリーニョ時代はホイビュアが中盤で一番守備寄りの選手だったことであまり見られなかったが、今はスキップにその役割を任せて自分が上がっていけることで攻撃に厚みを生んでいる。そして点も取っている。

 ホイビュアだけでなく今日はレギロンもエメルソンも後ろからガンガン上がっていって攻撃に厚みを出すことに成功していた。チーム全体として、無理にカウンターを発動しないようにコントロール出来ていた。これは変革の第一歩として大きなこと。取ったらバカみたいにロングカウンターを発動する癖を意識的に抜いていこう。

 連敗中だったこともあり、今日のようにボールを持って攻勢に出る試合になるとはちょっと思っていなかった。もっと決められるシーンはあったし、みんながケインを意識してボールを集めていたけど、自慢の決定力は発揮されなかった。結果オーライではあるが、ケインに点を取らせたいという気遣いは、2点差にしてからでも良かったとは思う。ケインが取ることの意味もまあわかるんだけど。

2021-2022シーズン 試合結果一覧

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