2022-2023 プレミアリーグ 第37節
Tottenham Hotspur 1 – 0 Brentford
Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:72勝28敗10分(勝率:66%)
得点
8分:ハリー・ケイン(Spurs)
50分:ブライアン・エンベウモ(Bees)
62分:ブライアン・エンベウモ(Bees)
88分:ヨアネ・ビッセ(Bees)
トッテナム・ホットスパー
FW ケイン、
MF ソン、ビスマ、クルゼフスキ(75’リシャルリソン)、スキップ、ダンジュマ(66’モウラ)
DF デイビス(85’ペリシッチ)、ラングレ、サンチェス、エメルソン(75’ポロ)
GK フォースター
sub:オースティン、ダイアー、タンガンガ、サール、クレイグ
ブレントフォード
FW シャーデ(78’ヨルゲンセン)、ビッセ(90’ダシルバ)、エンベウモ
MF イェンセン(72’パプディスト)、ヤネルト、オニェカ(46’ダムスゴー)
DF ヘンリー、ミー、ピノック、ヒッキー(90’ラスムッセン)
GK ラジャ
sub:ストラコシャ、アイェル、トレビット、ゴドス
今シーズンらしい試合
なんだかんだとここまで来ました。ホームの最終戦、これぞ今シーズンという試合でしたね。前半と後半で違うチームが出ているような展開は見慣れたものです。いやあ選手交代枠は5枚になったと聞いていたんですが、スパーズだけは違うんでしょうかねえ。
メイソンに託された時間は本当に短かったけど、その中でもなんとか最適解を見出そうとする試行錯誤は感じられる。新しい4-4-2が上手くいったように見えたのに、1つ負けたことでまた変更してきた。とても久しぶりに見る気がする4-2-3-1への原点回帰だ。本職がいないトップ下にはクルゼフスキが入り、ダンジュマがついにスタメンに抜擢されていた。
前半、めちゃくちゃ良い試合内容でびっくりした。ほぼストレスなく45分を過ごせたのはいつぶりだろうか。ケインとクルゼフスキはどちらもボールを扱える選手であり、2人が交互に、時には共に下がってパスを引き出してくれるので、後方の選手たちにとってやりやすかったに違いない。中央の2人が起点になり、代わりにソンが出ていくのはいつものことだが、ダンジュマも同じくらい裏を狙うのが効いていた。その辺に負けじとエメルソンも攻撃時には出ていって厚みを生み出していた。
他のクラブの試合を見ているとスパーズに足りないものに気付かされるね。うちにはボランチやサイドバックが前線を追い越すようにフリーランニングしていく姿勢が足りない。理由は簡単で、スキップに代表されるように、攻撃でのプレーに自信がなく、後ろで無難なパスを出す以外のことをやりたくないからだ。だとすると、現状の解決策はこれしかない。アタッカーを多く出すことでいつもの3トップよりも+1枚出しているだけで攻撃はだいぶ多彩に見えたよ。
しかし後半は、まるでいつもの前半のようにサンドバックになり、何もできないままに点を取られ続けて失点した。もちろん失点は全体の問題なんだけど、今日に関しては個人の実力が浮き彫りになったようだ。1点目は誰がどう見てもカットインしてシュートを打ってくるエンベウモに対し、デイビスがコースを切れずに簡単に決められた。2点目もデイビスがエンベウモとの単純徒競走に負けた結果だ。最後のスキップのやつはかける言葉も見当たらないよ。
トップ下システムが機能したり、復帰のビスマや抜擢のダンジュマがそれなりに良くて、変な話逆転されたこと自体はそんなに食らっていない。もはや敗北に鈍感になっているようです。ただそんな数少ない明るい部分に見出した希望より、こんなに脆弱なチームと最終節に残留を賭けて戦うリーズ・ユナイテッドの方が希望を持ったのは想像に難くない。何を思って見れば良いかよくわからないけど、まあ気楽に楽しみましょうや。今年はユーロもオリンピックもない夏なので、しばらくサッカー離れになっちゃうからね。救いとも言えるけど。