2023-2024 プレミアリーグ 第33節
Newcastle United 4 – 0 Tottenham Hotspur
Stadium:セント・ジェームズ・パーク
得点
30分:アレクサンドル・イサク(Magpies)
32分:アンソニー・ゴードン(Magpies)
51分:アレクサンドル・イサク(Magpies)
42分:ファビアン・シェア(Magpies)
トッテナム・ホットスパー
FW ヴェルナー、ソン(57’クルゼフスキ)、ジョンソン
MF マディソン(81’ロチェルソ)、ビスマ(57’ホイビュア)、ベンタンクール(57’サール)
DF ウドギ、ファンデフェン、ロメロ、ポロ(49’エメルソン)
GK ヴィカーリオ
sub:オースティン、ドラグシン、デイビス、ヒル
ニューカッスル・ユナイテッド
FW イサク、ゴードン
MF バーンズ(88’ホール)、アンダーソン(88’リッチー)、ギマランイス(93’ホワイト)、ロングスタッフ、マーフィ(78’リブラメント)
DF バーン、シェア(93’ドゥメット)、クラフト
GK ドゥブラフカ
sub:カリウス、ギレスピー、マーフィ、パーキンソン
返したはずの借りが返ってきた
いつだって最新の記憶が新鮮なので正確なジャッジになるかはわからないところではありますが・・・今シーズンのワーストゲーム更新です。
12月に対戦した時もニューカッスルが野戦病院と化していた。あの時はスパーズも散々で、共に大変だねと思いながらの対戦だった。数ヶ月経ってこちらはみんな戻ってきたのにニューカッスルはむしろ悪化しているようにまで見える。CLもカップ戦も早々に敗退しているから、あれ以降のスケージュールの厳しさはそうでもないはずなのに。
いや、そんなことはどうでもいい。今日は相手のことを思いやっている場合じゃない。ここから始まるシーズンラストスパートに大いなる不安を残す敗戦だった。どの試合の時の感想に書いたか忘れたが、そのいつぞやと同じ感想を抱いている。「エディー・ハウにとって、さぞ簡単な試合だったに違いない」
ツートップでこちらのセンターバックを追い込むだけでビルドアップは抑えられる。高い位置でハメてショートカウンターで確実に得点が計算できる。仮にここを突破されても5バックでウインガーの2人の縦突破を塞げばそれで終わり。一見するとポジションの制約に囚われず流動的で捉えにくいように見えるスパーズの攻撃のカラクリはツボを抑えるだけで簡単に退治できてしまうのだ。
選手の質で凌駕できてしまう相手からは勝ち点を取ることができても、同格以上の相手にはそうはいかないことがこれでわかってしまった。これから対戦を残す上位のクラブは今日以上の質と連携を持っている。ニューカッスルは明確な狙いを持って試合に入り、明らかにスパーズのビルドアップは封じられていたのに、ピッチ上の選手たちもベンチの監督・コーチ陣も誰も対策を打ち出せなかったのが苦しい。
戦術面では劇的な変化は望めそうにないので、選手の入れ替えを考えるのならまずはクルゼフスキを先発に戻したい。押し込める展開が予想されるのならジョンソンの方が今は調子がいいのだろうが、前線の選手たちの中でボールキープ力に優れているのは現状ではクルゼフスキだけだ。後ろからの運び出しに困っているのに、スピードと突破に強みを持つFWを3枚並べてもそこまで届けることができないでいるので苦しい時に時間を作れる選手を置きたい。
それからビスマも一度変えてみたい。なんだか最近は大人しくなっちゃってシーズン前半に見せていた変態キープ&ドリブルが見られなくなっている。いくつかの失敗をひきづっているのだろうが、そうなるとビスマのところから変化が産まれなくなってしまう。ホイビュアが途中交代でいいプレーを見せていたし、距離のある配給を試みてくれるのもホイビュアだけなので、順番を入れ替えて先発ホイビュアで途中からビスマを試そう。
手痛い負け方だった。得失点差を気にしたい時期にこの点差はダメだし、試合内容的にも前向きな部分がなかった。勝てば勢いに乗ると思っていたのにこの負け方は大きなブレーキになりうる。幸いなことに今週末は試合がないので、練習場でリフレッシュと調整をする時間がたっぷりある。明ければ待つのはノース・ロンドン・ダービー。自分たちの順位も然り、奴らの優勝を阻止するためでもあるこのビッグゲームをこのまま迎えるわけにはいかないぜ。