[PL]第34節 トッテナム・ホットスパー vs マンチェスター・シティ

2023-2024 プレミアリーグ 第34節

Tottenham Hotspur 0 – 2 Manchester City

Stadium:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
通算戦歴:86勝35敗10分(勝率:66%)  

得点
51分:アーリング・ハーランド(City)
91分:アーリング・ハーランド(City)

トッテナム・ホットスパー
FW ソン、サール(85’ロチェルソ)、ジョンソン
MF マディソン(92’ムーア)、ホイビュア(85’スキップ)、ベンタンクール(55’クルゼフスキ)
DF ファンデフェン、ドラグシン、ロメロ、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub:オースティン、エメルソン、ヒル、ホール、スカーレット

マンチェスター・シティ
FW フォーデン、ハーランド(94’アルバレス)、シウバ
MF コバチッチ、ロドリ、デブライネ(69’ドク)
DF グヴァルディオル、アカンジ、ディアス、ウォーカー
GK エデルソン(69’オルテガ)
sub:ストーンズ、アケ、ルイス、ヌネス、グリーリッシュ、ボブ

二度とこんな思いをしたくない

 今期のホーム最終戦は日程変更によってマンチェスター・シティとの対戦になった。CL出場権を獲得するためのヴィラとの争いは、まだわずかに可能性が残っている。最終節に希望を繋ぐためには勝利が絶対条件だ。ホームでのシティ戦は相性抜群のため、自信を持って戦いにいけるはずだった。しかし、しかしだ。この試合に勝てば、恐らくリーグ優勝はアーセナルだ。どんな気持ちでいいのか定まらないまま、キックオフを迎えてしまった。

 ビスマが負傷で早めにシーズンを終えたので、アンカーにはホイビュアが入る。最終ラインはファンデフェンが初めてサイドバックとして先発し、ドラグシンがロメロの相棒になった。やはりこの相手に対し、エメルソンとスキップでは厳しいということかな。この2ヶ所を凌ぐサプライズは最前線の組み合わせだ。ソンを左で起用したい、ジョンソンは右で起用したい。この思いを優先したことでクルゼフスキはスタメンを外れ、ワントップに選ばれたのはなんとパペ・サールだった。

 センターフォワードとして評価しようとすると厳しいことも言いたくなるが、緊急で起用された二十歳のプレイヤーと思えば、かなり良かったんじゃないだろうか。まずボールが収まる。五分五分の場面でも出足の良さでマイボールにしてしまうことが多々あり、存在感は大きかった。ポジションに拘らずいろんなところに顔を出すので助かっている部分もあった反面、押し込んだ局面では中央で構えていて欲しいのに、持ち場を離れてしまうのでチームとして攻撃を完結させられない状況を生み出してしまってもいた。これはソンがワントップをやっている時も似たような課題があるのだが、誰かは中央でフィニッシュを狙っているように決め事を作らないといけないなとは思う。

 ニューカッスル戦に始まった高い位置からのプレスに慌ててしまい、ロクに運べないままミスを連発していたチームはどこにいったのだろうか。相手は絶対王者マンチェスター・シティである。めちゃくちゃビルドアップに成功していた。勇気ある縦パスで局面を変えていく姿勢がシティのラインを下げさせていた。この点はポステコグルーも満足だろうね。これを最近は怒っていたのだろうから。

 今日の選手たちの戦いぶりは胸に響くものだった。ドラグシンのガッツポーズを見た時には、ピッチ外の迷いはなくなりいつも通り勝利を願って応援していたよ。現地のサポーターはそうでもなかったようだが。ポステコグルーはチームスタッフやサポーターの反応に思うところがあったようだが、自分もいちサポーターなのでそう思ってしまう気持ちはわかる。苦言はもっともだが、他の試合であと2つ多く勝っていれば、なんならアーセナルを直接叩けていればこんな気持ちになることはなかったのだ。二度とこんな気持ちで試合を見ることがないことを願いたい。ほんと最低の気分だよ恥ずかしい。

 ちょっとシティ目線のこと言うけど、去年三冠を達成した時のグアルディオラのジョーク「次の目標はスパーズのホームで点を取ることかな」がこんな形で優勝に関わってきて痺れるなと思った。当事者なんで痺れてる場合ではないけどこういうのはなんかいいよね。

 試合の最後にはたぶんスパーズ史上最年少でのデビューとなる16歳をホームサポーターにお披露目してシーズンのご挨拶となった。16歳て。2007年生まれて。ちょうどスパーズを応援し始めた頃じゃないか恐ろしいよ。

 さあこれで、最終節への興味は少しだけ削がれることとなりました。残されたミッションは5位をキープすることだけ。幸い、最下位のシェフィールドに負けなければそれは達成されるので、もう気持ちは夏の補強なんかを考える方向に向かいそうだ。これでチェルシーに抜かれるような終わり方をしたら笑えないけど。というかチェルシーってここまでチームを立て直してきたんだね。来年もっと強そうじゃん。こわいこわい。

2023-2024シーズン 試合結果一覧

スポンサーリンク
最新情報をチェックしよう!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。