[PL]第7節 ブライトン・アンド・ボーヴ・アルビオン vs トッテナム・ホットスパー

2024-2025 プレミアリーグ 第7節

Brighton & Hove Albion 3 – 2 Tottenham Hotspur

Stadium:アメックス・スタジアム

得点
23分:ブレナン・ジョンソン(Spurs)
37分:ジェームズ・マディソン(Spurs)
48分:ヤンクバ・ミンテ(Seagulls)
58分:ジョルジニオ・ルター(Seagulls)
66分:ダニー・ウェルベック(Seagulls)

トッテナム・ホットスパー
FW ヴェルナー(79’サール)、ソランケ、ジョンソン
MF マディソン(85’ムーア)、ベンタンクール(79’ビスマ)、クルゼフスキ
DF ウドギ、ファンデフェン、ロメロ、ポロ
GK ヴィカーリオ
sub:フォースター、ドラグシン、スペンス、グレイ、ペリヴァル、ランクシャー

ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
FW ウェルベック
MF 三笘、バレバ(73’ウィーファ)、ルター(73’エンシソ)、ヒンシェルウッド、ミンテ(87’グルーダ)
DF カディオグル(46’エストゥピニャン)、ダンク、ウェブスター(9’イゴール)、フェルトマン
GK フェルブルッフェン
sub:スティール、ランプティ、アヤリ、ファーガソン

これが上位チームとの差

 まあ浮かれていましたよね。選手もサポーターも6連勝という甘い響きに。そのうち3つはターンオーバーしても勝てたカップ戦の相手で、1つは退場者を出したユナイテッド相手だったというのに。いや、これはちょっと嫌味すぎるかな。5連勝して良い気分でいることにはなんの問題もない。それがダメっていうならサッカークラブを応援している楽しみなんて無いようなものだから。ただしその連勝の後にこの負け方では、文句の一つも言いたくなりますわ。なので3つくらい言います。

 試合前に紹介があったように、この対戦は現地では「バトル・オブ・ハイライン」と言われているらしい。もう面白い予感がする。実際、スパーズサポーター以外にとっては見る価値のあった試合だった。

 前半は最高の試合。苦手だったはずのハイプレスもさほど苦労することなく抜け出して、これまで同様の波状攻撃だ。ジョンソンの6試合連続ゴールは嬉しかったね。フィニッシュのバリエーションも増えている。そして何より、試合中に右サイドが沈黙する時間が以前は気になっていたが今は無くなってきた。まあこれはジョンソンの功績というよりはクルゼフスキによるものだけど。

 サポートが絶妙なんだよねクルゼフスキ。引いてきてポロと巧みにワンツーとしたかと思えば、ジョンソンが持った時に裏のスペースに走ってくれたりする。元々はウイングなので、サイドの裏を取った時にちゃんと期待感があるのも大きい。右はクルゼフスキ、左はマディソン、そして真ん中でソランケが交代で起点になってくれるので、ブライトンのハイプレスに対抗できていた。後半ハメられ始めてからはそれができていなかった。

 ロメロとファンデフェンが横パスを交換し、マンマークを受けているベンタンクールが中央にいるだけで他は前線から帰ってこないのでボールが運べない。こうしてハイプレスを受けているときはサイドバックが上がっていくタイミングを調整した方がいいと思うんだけどどうでしょうか。

 サイドバックが早々に上がっていくので、センターバックから見て斜め外側のパスコースが無くなってしまう。そこにマディソンやクルゼフスキが落ちて起点になるのは良いことなんだけど、90分そのビルドアップしかないのはアタッカーである2人にとっては体力的にしんどいと思う。下がって捌いたら全力で駆け上がって攻撃に転じるのはずっとシャトルランをやっているようなものだから。サイドバックもそうで、チームがボールを持った時にはまず上がり、変な失い方をする度に全力で戻らないといけないのは負担が大きすぎる。相手のプレッシャーが少ない試合は全然良いのだけど、今日みたいにビルドアップに苦しむときは、まずサイドバックを使ってビルドアップを始めて押し込んでから配置を流動的にした方がいいと思う。というか書いていて思い出したけど、ターンオーバーしていたフェレンツバロシュ戦はポロが後ろで持ってゲームメイクしていたよね。あれでいいのに。

 試合中に実況の人が、今シーズンのスプリント回数が1位、走行距離は4位だか5位だかっていうデータを紹介してくれていた。これだけ試合の詰まった現代サッカーで、走力が最大の武器という戦い方はあまりにも危うい。怪我も増えるし単純にバテる。このサッカーで何かを勝ち取るなら最低条件として5人の交代枠をフルで毎試合使うことが必要だと思う。そのうち4人は75分までに使うくらいの回し方で。

 今日は3枠しか使わなかった。たしかに今日のような劣勢かつ追いつきたい展開で、ランクシャーとペリヴァルはまだ出しにくい。目に見えた結果を出せていないから。ただそれでも替えて欲しかった。ピッチの選手が後半に何もできていなかったのだから、ベンチに期待するほかなかった。それとは別にウドギは替えるべきだったと思う。できればスペンス、もしくはドラグシンを入れてサイドバックにファンデフェンで。3失点に関与してしまいそれからもミンテに苦戦していたのだから手を打ちたかった。ウドギの成長のためにもベンチのモチベーションのためにもね。あの苦しい後半を変えるためにベンチを使えないとなるとこの先が思いやられる。ポステコグルーの采配への批判なのかベンチ勢の不甲斐なさへの苦言なのかは自分でもよくわからないのだけど。

 と、体力や交代枠の話をしてきたけど、一番の問題は後半の失速から立ち直れなかった先発の11人だよね。前半が終わって時点で彼らは思った。今日も勝ったなって。それがプレーに出た結果がこれ。悔しいから言葉にしたくなかったんだけどさ、シティやアーセナルはこんな負け方しないもんね。本気でタイトルを狙っているクラブは目の色が違う。まさに油断も隙もないという試合をするし、ダメになりそうな時に流れを引き寄せる術を持っている。こういうところが、たまにシティ、アーセナル、リヴァプールと対戦した時に感じる「何年も先を行っている」という部分なんだろうな。変えてくれよポステコグルーさん頼むから。

2024-2025シーズン 試合結果一覧

スポンサーリンク
最新情報をチェックしよう!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。